ジョン・レジェンド、『ワンス・アゲイン』を語る- INTERVIEW

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──今回のアルバムは、どんなプロデューサー/ゲスト・アーティストが参加しているんですか?

John:カニエとももちろんやってるし、ラファエル・サディーク、若手の新人、エリック・ハドソン、アベニュー、それに、前作にも参加してるディーヴォ・スプリングスティーン、ウィル・アイ・アム……。ゲストはメアリー・J.ブライジと一緒にやった曲以外は、ウィル・アイ・アムの曲で彼自身がヴォーカルでちょっと参加している程度。あまりゲスト重視のアルバムじゃないからね。

──では、それらの中で特に印象深かったコラボレーションを教えてください。

John:ラファエル・サディークとのコラボかな。彼とは今まで一緒に仕事はしたことないんだけど、彼、ミュージシャンでずっと音楽作ってるだろ。オレも彼の「トニー・トニー・トニー」とか聴いて育ったし、大好きなプロデューサーなんだ。ディアンジェロやメアリー・J.ブライジのプロデュースをしたり、天才だと思う。自分の音楽を作ってもすごくカッコいいし、ルーシー・パールとかもすごくよかった。彼と一緒にやった曲は「Show Me」っていうんだ。自分のアルバムの中でも特にフェイヴァリットだよ。彼の音作りはだいたいギターをぽろぽろ弾いてカッコいいコードを探すわけ。彼のコラボレーターもギターでサポートしてくれていろいろサウンド展開していくっていうやり方だった。コードが決まった時点でオレがメロディのアイディアを出したり、歌詞を考えたりして音楽を作っていくっていう感じなんだ。すごくシンプルで和やかな雰囲気だったよ。彼は音楽第一主義だし、余計なことは考えなくていいんだ。

──今回のアルバムの収録曲中、あなたにとって最もチャレンジングな曲はどれになりますか? その具体的な内容について教えてください。

John:自分にとってチャレンジングな曲っていうこと? 「Show Me」かな。この曲では、オレ、普段と違う歌唱法で歌ってるんだ。ほとんど囁きみたいな歌い方をしてるんだよ。かなり難しかったけど、この曲にはそれがすごく合ってるわけ。こう、柔らかい曲なんだ。だからウィスパーみたいなヴォーカルが合うんだよ。

──デビュー時と比較して、あなたの音楽に対するスタンスはどのように変わってきていますか?

John:そうだね、前からわりとラクな気持ちで音楽を作ってきたけど、いろいろ賞をもらったり、ツアーをやって実際にオーディエンスに接したりして自分の中にもっと自信が湧いてきた。さらに音楽作りがラクになったしインスパイアされて相乗効果が増すっていうか、どんどんいい方向に向かってきてると思う。すごくいい変化だと思うよ。

──現在、あなたが制作/表現活動するにあたって最大のモチベーションになっているものはなんですか?

John:自分のやってることが好きなんだ。音楽が好きなんだ。一緒にコラボレーションとかするとまた意欲が出てくるし、やればやるほどもっとどん欲になっていく。それがモチベーションなんじゃないのかな。自分だけじゃなくて、他のクリエイティヴな人たちとものを作り上げていくことによってさらに自分に磨きがかかっちゃう……みたいな。やってて本当に楽しいしね。

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