雅、ファンの目を涙で濡らした感動のバースデー・ライヴ

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9月13日に独奏アルバム『雅-みやびうた-歌 ~独奏~』をリリースした雅。独奏家として新たな1歩を踏み出した雅が、9月14日から18日の5日間、池袋の東京芸術劇場にて、ニュー・アルバムを引っさげてのライヴ<25周年記念公演・東京芸術劇場 5days~ 独奏~>を行なった。雅の誕生日でもある初日は、8月にリリースされた2ndアルバム『MYV☆POPS』の購入者から、抽選でファンを招待するという無料ライヴで、会場には抽選で当たったラッキーなファンが詰め掛けた。

アルバムのジャケット写真と同じ黒いスーツに身を包み、たった1人でステージに登場した雅は、アコースティック・ギターと足に付けた鈴、そしてギグピグ(携帯ドラム)を器用に使いこなしながら、多彩なサウンドを響かせる。芸術劇場という会場柄、この日はファンは椅子に座ってライヴを観る形式だったため、場内は騒がしいというよりも、むしろ上品な空気が漂っていた。ライヴでは、雅の独奏をさらに盛り上げるべく、多種多様なゲストが登場し、雅の演奏に合わせて洗練されたパフォーマンスを披露。「How to love」では、タップ・ダンサーが軽やかなステップと靴音を響かせ、「君にファンキーモンキーバイヴレーション」ではヒューマン・ビートボクサーが、口で多様な音を出して雅の演奏に色を添えた。そして「I love you さえ聞こえない」では、薄い垂れ幕に映し出された映像の雅と、ステージ上の雅がセッションを行なうという、絶妙なパフォーマンスでファンを魅了した。

休憩を挟んだ後、ライヴ後半がスタート。白いシャツの爽やかな装いで登場した雅は、さっそくアコギを掻き鳴らす。がなるような声で「Are you ready to ROCK?」を歌い、休憩で一瞬緩んだ会場の空気を引き締めた。雅のさりげないMCで、今まで椅子に座って観ていたファンも立ち上がり、会場はいつものライヴのような賑やかな雰囲気に。さらに、今回のライヴでしか見られない(?)DJを使用したアルバムのCM映像が流れるなど、想像を超えた演出で楽しませてくれた。その後、雅と本日のゲストのオールキャストで「Are you ready to love?」「We love you~世界は君を愛してる~」を演奏し、盛り上がりはMAXに達した。パーカッションやギグピグのほかに、大きな和太鼓も登場するなど、豪快で斬新なパフォーマンスに、最後まで釘付けとなった。

ファンへ感謝の意と、これから自分が目指す方向についてなどを語った雅は、最後に「“愛してる”からはじめよう」を、やさしく語るように歌い上げ、会場に穏やかな空気を残してステージを後にした。雅が去った後、薄い垂れ幕に映し出された雅からのメッセージを読んだファンの目は、感涙で溢れていた。独奏家として颯爽と駆け出した雅の独奏ライヴは、勇ましくも優美な彼の姿を存分に堪能できる、充実の内容となった。

「自己愛,自画自賛,自意識過剰 -Instrumental-」PV映像
https://www.barks.jp/watch/?id=1000016139


<25周年記念公演・東京芸術劇場 5days~ 独奏~>@2006.9.14 セットリスト
1.自己愛,自画自賛,自意識過剰 -Instrumental-
2.Selfish love-愛してくれ,愛してるから-
3.Gigpigブギ
4.How to love
5.僕は知ってる。
6.君にファンキーモンキーバイヴレーション
7.プリーズ,プリーズ,プリーズ。
8.I love you さえ聞こえない
9.また夢で逢いましょう(未発表曲)
10.Are you ready to ROCK?
11.俺達だけのファイティングソング(通称:ネバギバ)
12.不眠症の眠り姫
13.Are you ready to love?
14.We love you~世界は君を愛してる~
15.“愛してる”からはじめよう
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