<SUMMER SONIC 06>W.A.S、演奏は及第点ながらバンドとしての個性には疑問

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ややお粗末な場内整理ゆえに、先に出演したブンブン・サテライツの客が引き切らないうちにはじまった、ニューヨーク出身の3ピース・ポストパンク・バンド、ウィ・アー・サイエンティスツのライヴ。

さすがに、基本的にツアーで鍛えられるアメリカで育っただけあって、イギリスの同系統のハイプなバンドと比較すると演奏面で言えば安定感があり、終始安心しては見てはいられる。

ただ、仮にこれを目をつぶって聴いた場合、それが誰の演奏であるのか一瞬わからなくなってしまうほど、“このバンドでないと生み出し得ないなにか”の点では、残念ながら現時点では欠ける。加えて、バンド名やルックスほどにはMCなどにユーモアがなく、その意味でも肩透かし。音楽スタイルとしての斬新さがない分、もう少しエンターテイメントに徹することが出来たら、彼らにとってのなにかしらの突破口は開ける気がするのだが。素材としては悪くないだけに、今後にプラス・アルファの要素を望みたいライヴだった。

文●沢田太陽


SUMMERSONIC 06 TOKYO
2006.8.13
MAUNTAIN STAGE

1.Lousy Reputation
2.Nobody Move, Nobody Get Hurt
3.Worth The Wait
4.Can't Lose
5.Callbacks
6.Cash Cow
7.Best Behaviour (新曲)
8.It's A Hit
9.Textbook
10.This Scene Is Dead
11.Inaction
12.Great Escape

◆SUMMER SONIC 06特集はこちらから
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025892
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