秋山奈々、デビュー記念インタビュー

──ビックリしました、今作を聴いて。正直、もっとキャピキャピというか、いわゆる可愛い系の歌声を想像してたんですよ。そしたら予想と違って、低めのトーンで落ち着いた歌声だったんで、“え？　すごくいいじゃん！”と（笑）。

秋山奈々（以下、奈々）：あははは。ありがとうございます。

──浮ついたところが全くない歌声というかね。

奈々：最近はよく年齢詐称してるって言われます（笑）。歌もそうなんですけど、話してても16歳には思えないみたいで（笑）。

──確かにこうやって話してても、一般的な16歳よりは落ち着いてますよね？

奈々：そうですね。それは自分でも何となく感じてます（笑）。でも私は他の人が持ってない自分だけの個性とか雰囲気みたいなのを持てたらなと思ってるんで、こういう落ち着きみたいな部分も個性として活かせたらなって。

──なるほど。ところで、歌は昔から好きだったんですか？

奈々：はい。歌手になりたいとか思ったことはなかったですけど……、まさか自分がなれるとは思っていなかったんで（笑）。でもジュディマリとか椎名林檎さんが好きで、よく聴いてましたね。

──じゃあ今回、歌の話があった時は……。

奈々：私にできるのかな？って、心配のほうが勝ってました（笑）。だけどせっかくいただいたお話だし、やるからには一生懸命やろう！と。

──実際、このデビュー曲を渡された時はどうでした？

奈々：今回、曲が決まったあと、作詞をしてくださった上田知華さんにお会いする機会があったんですよ。その時、上田さんに“どんな曲を歌ってみたい？”って聴かれて。私、中学の時にイヤなことがあったんですけど、その時に私を支えてくれたり、あと、お仕事の都合で転校した先ですごく信頼できるお友達に出会えたんで、“その子たちに“ありがとう”っていう気持ちを伝えたい”って上田さんに言ったんですね。そしたら“わかってくれるともだちはひとりだっていい”の歌詞が出来上がってきて。それを見た時はもう……、自分の気持ちにあまりにもピッタリだったんで、泣きそうになりました（笑）。

──でもこの曲って本当に、同じような悩みを抱えてる人はもちろん、違う立場にいる人でも共感できる部分がいっぱいありますよね。

奈々：そうですね。大人の人に、会社に行く前とかに聴いてもらえたら、今日も１日頑張ろう！　っていう気持ちになっていただけるんじゃないかなと。だから幅広い人たちに聴いていただけたらなって思います。

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