存在を感じさせないおしゃれな2.1chスピーカー

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ミニコンポやラジカセといった音楽機器は、シルバーやブラックを基調とし、さらにデジタル表示のパネルや数多くのボタンなどが配されている。ゆえにモノトーン調の部屋にはマッチするものの、それ以外の部屋の場合、浮いた存在になってしまうことがあるだろう。このような音楽機器があることでせっかくの部屋の雰囲気が崩れてしまっている、もしくはトータルバランスを大事にしたいので自分の部屋から音楽機器を追い出してしまった人もいるのではないだろうか?

そんな、自分の空間を大切にしている読者にピッタリな、“存在を感じさせない”2.1chスピーカーがTDKの「Xa-40」だ。

まずはその製品画像を見てほしい。小さなキューブ型のキュートな箱がXa-40だ。操作は本体正面にあるボリュームつまみだけ。スピーカーユニットは、左右のネットの中に、そして低域用のウーファーを本体底面にある。さらに、このスピーカーには英国New Transducers Limitedと同社が共同開発した技術が採用されており、音が全方向に広がる。つまり、本製品を部屋に置いておけば、どこにいようとも目の前にスピーカーがあるように聴こえる、ということだ。

実際に製品で鳴らした音を聴いてみたところ、本当に部屋のどこで聴いても音はほとんど変わらなかった。ウーファーが搭載されているため、小型ながら低域には厚みがある。「曲をいい音で、こまかな響きまでわかるくらいな高性能なスピーカーがほしい」というのならば本製品を選択する必要はない。もっと高価で高性能な製品を選んでほしい。しかし「部屋のBGMとして曲を常に鳴らしていたい」という人には本製品は実に魅力的だ。

ベッドサイドに転がしておいてもよし。テレビ横や棚に置いても、このデザインならさりげない。カラーはオレンジ、グリーン、ブラックの3色。価格は実売で6,000円前後となっている。

なお、本製品は2.1chのスピーカー。当然ながらCDドライブやFMチューナーなどの機能はなく、何か再生機器に接続して使うことになる。言わずもがなだが、やっぱりこれに接続するとなるとiPodがベストチョイスだろう。その際には、付属の接続ケーブルがとても安っぽいので、別途ホワイトのステレオミニケーブルを探して交換したい。この価格ゆえに仕方ないのかもしれないが、本体でここまで音楽機器的なものを排除しておきながら、ケーブル1本という細かいところまでこだわりきれなかった点が残念でならない。


問い合わせ先:TDK
http://www.tdk.co.jp/
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