──4曲目「この星につっぷしながら」は蔡さんらしいタイトルですね。
蔡:そうですか。今回、他の曲でもそうなんですけど、エレキギターをいっぱい鳴らしたいというのが自分の中にあって。イメージ以上の出来ですね。
──5曲目「Sunshine In The New Life」は、とてもキレイなタイトルですね。
佐々木:これは僕ですけど。デモの段階から、最初の英詞はあったんです。カミュの「異邦人」ってあるじゃないですか。なんか知らんけど、あのイメージがあって。それをイメージしていたら、内面的な、歌でしかいえないようなことを書きました。
──なぜ「異邦人」だったんでしょう?
佐々木:だいぶ前に読んであやふやなんですけど、凄い照りつけた太陽の下を歩く男のくだりがあったと思うんですけど、そのときに男の魂が浄化されていく…というような。いろいろ考えていたことがある瞬間から解放されていくのがいいなと。
辻:この曲が今回いちばん映像のイメージがしやすかったかもね。
佐々木:これってダブの曲なんでミックスで、ベースをかなりカットしたのを試したんですよ。それが後ろのほうで、鳴っているだけで、「これはありなのか?」と(笑)。
蔡:なにせ朝本さんから、“バイオレンス・ヘヴィー・レディ・プーマ”という称号を貰っているくらいですから(笑)。ベースが暴力的に重いという。
森本:ダブってほんまに地を這うように弾いているじゃないですか。熱すぎて歪むようなぐらいに。なんか、それが重すぎたようです。
松井 泉(Percussions/以下、松井):うまいこと言うたな。
──6曲目「光のブルース」は蔡さんが手がけたものですね。
蔡:歌詞は「よあけまえ」を書いた次の日に書きました。もうほんと、明日しか歌入れができないから、ディレクターからも「頼む」というような状態なってしまい…(笑)。
辻:「光のブルース」っていうタイトルが最初に出てきたって言ってたな。
蔡:そうそう。直前まで1行も出てこなかったんだけど、タイトルが出たからは、早くて。これは、僕の遺言ソングです。「Beautiful」は結婚ソングで。
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