謎のユニット、マイコン兄弟がBARKSに登場! 遊び心とこだわりがキラリと光る!【インタヴュー】
――まるで発光ダイオードのよう怪しい光を放つ(笑)マイコン兄弟の2人。彼らを影でプロデュースしているのが、吉田ゐさおさん、元CORE OF SOULの飯塚啓介さん、デザイナーの野末康史と聞いたのですが。
吉田:現在ダウンロード専門で発売中の3曲に関しては、僕ら3人プラス「恋はクエスチョン」を作曲したヤマウチタケシの計4人で制作してるんだけど。チームのメンバー自体は、けっこうな人数が存在してるんですよ。
――えっ、それはどういうことなんですか?
吉田:簡潔に言うならば、いろんなクリエーターたちが集まり、このマイコン兄弟をプロデュースしてるという形なんです。今回で言うと、僕と彼(飯塚啓介)が楽曲面を制作。ジャケットやPVのグラフィックの面は野末くんがデザインし、名付け親でもあるヤマウチが楽曲の提供やアイデア出しとか。他にもいろんな分野の人たちがいるんだけど、全員に共通してるのが“一卵性”ということで……。
――えっ? えっ?? 一卵性って何ですか!?
吉田:たとえば、一つのキーワードを言っただけで、同じ絵が同時に浮かんじゃって大爆笑できる繋がりというか。そういう人らって感性が同じだから、何かをやるにも瞬時にわかってくれるし、その分野に長けた技術やアイデアも発揮してくれる。つまり“同じ根っこ”を持ち、“同じ感覚を共有”できる仲間たちを、僕らは“一卵性クリエーター”と呼んでるんですよ。
――なるほど~。そうやって同じベクトルを持つ人たちが集まり、このマイコン兄弟をプロデュースし続けてるんですね。
吉田:その通り。この2人、どっかで観たことあるような人たちだけど。じつは彼らにも、いろんなルーツがあるんですよ。
――彼らは、どこからやってきたんですか?
吉田:2人はスモーキーマウンテンに捨てられた子供たちであり、そのゴミの山の中から売れるものを探しては日銭を稼いでいた兄弟なんです。そうやって生活費を稼ぐ中、捨てられた電化製品を直しては音楽や映像も作り続けてるという。
飯塚:お互い実の兄弟かどうかさえ、本当のところはわからないですけどね(笑)
吉田:2人が思い出を話すシーンがまた泣けるんですよ。「ねぇお母さんのこと覚えてる?」「う~ん昔のことだからよく覚えてないけど、でもレモンの匂いがしたなぁ」「いや、グレープフルーツだよ」「いや、レモンだよ」「いや、グレープフルーツだよ」って。