フランツ・フェルディナンド、武道館レポ! サイン入りプレゼントも
2004年のデビュー時にして“’00年代のUKナンバーワン・バンド”の評価を全世界規模で獲得。そして2005年には「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ 」が『Paradise Kiss』(ファッション誌『Zipper』で連載された矢沢あい原作の人気コミックのアニメ)の挿入歌として使用されたことで、ここ日本でも大衆的な人気を獲得することに成功したフランツ・フェルディナンド。そんな彼らがデビュー2年にして早くも“日本のロックの殿堂”日本武道館のステージに立つこととなった。
まずステージに登場したのはマジック・ナンバーズ。2005年デビューのUKバンドの中ではひときわ高い音楽的評価を受け、1stアルバムもトップ10入りを果たした実力派人気バンド。これほどのバンドをフランツの前座で見れること自体かなりの贅沢。ハートの温かさと枯れた味わいが染み込んだ、古き良きソウル・ミュージックとカントリーを思わせるメロディとグルーヴ、そして愛嬌ある大きな体から発せられるキュートな男女混成ハーモニーは、スマートで軽妙洒脱なフランツとは全くの好対照だが、ファンはフランツ自身が行ったこのチョイスに大満足。フランツ登場を前にして会場はすでに十分にホットだった。
そして8時近くになり、いよいよお待ちかねのフランツの4人が最新アルバム収録曲「ディス・ボーイ」と共に登場。それと同時に彼らの背後に大型プロジェクターで投影されるスクリーンが現れると会場からは「おお~っ」と大きなどよめきが。こうして、この日のライブは、本人たちのエネルギッシュな演奏と、そんな彼らの姿をモノクロで映した映像と共に進行することに。前半から「ダーク・オブ・ザ・マチネー」「テイク・ミー・アウト」「ダーツ・オブ・プレジャー」といった1stアルバムからのシングル曲を惜しみなく披露する、いきなりのフル・スロットルぶり。そしてアレックス・カプラノス(Vo)は「今日の武道館は僕たちにとって大切な日」とMCで何度も連発。どうやら、彼らのいつものライヴと勝手が違う。
現代ロック界きっての伊達男アレックスは、得意の流し目も回転ダンスもキメることなく、ひたすら丁寧に熱く歌うことに集中。“ビートルズも足を踏み入れた聖地でのライヴ”という事実に対し、彼らは“気合い”と同時に“気負い”をも漂わせていたようだった。“さすがに、ちょっと堅いかな”。過去に3度見たライヴと比較してそう感じた僕であったが、そこはさすがフランツ。ライヴが進行すればするほど、彼らの真骨頂は徐々に発揮されてくる。
ニック・マッカーシーのカッティング・ギターのキレ味の鋭さ、名ドラマー、ポール・トンプソンのファンキーも畳み掛けも自在のスネア・ドラム。これはやはり彼らが現在最高のリズム・メイカーであることを改めて証明していた。そして、それにつられるように、稀代のエンターティナー、アレックスも徐々に本来のショウマン・シップを取り戻すことに。そして後半では、アコースティック風味や60’sのガレージ・ロック色を強めたアグレッシヴなプレイなど、2ndアルバムで成長したポイントを見事アピールし、より強固なライヴ・バンドになったことも証明。その姿には、もはや貫禄さえ感じられた。そして後半になってもテンションは終始持続し、「マイケル」「ジャクリーン」、新作からの「ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター」「アウトサイダーズ」と来て人気曲「ディス・ファイア」で大団円を迎えて記念すべき武道館ライブは幕を閉じた。“これからのロックを支える牽引者登場の瞬間“。それを感じた人は、この日の武道館にはきっと数多く存在したはずである。
取材・文●沢田太陽
写真●MITCH IKEDA
来日記念! フランツ・フェルディナンド サイン入りフォト、オリジナル・トートバッグ、ホイッスル・キーホルダー プレゼント!
https://secure.barks.jp/?m=present&id=1000000678&a=form
(応募締め切り:2006年3月15日)
<Franz Ferdinand Japan Tour 2006>
10th Feb 2006 Tokyo Budokan
This Boy
Come On Home
The Dark Of The Matinee
Auf Achse
What You Meant
Take Me Out
Darts Of Pleasure
The Fallen
Walk Away
Eleanor Put Your Boots On
Do You Want To
Van Tango
40'
Michael
--------------------
Jacqueline
Evil And A Heathen
You Could Have It So Much Better
Outsiders
This Fire
まずステージに登場したのはマジック・ナンバーズ。2005年デビューのUKバンドの中ではひときわ高い音楽的評価を受け、1stアルバムもトップ10入りを果たした実力派人気バンド。これほどのバンドをフランツの前座で見れること自体かなりの贅沢。ハートの温かさと枯れた味わいが染み込んだ、古き良きソウル・ミュージックとカントリーを思わせるメロディとグルーヴ、そして愛嬌ある大きな体から発せられるキュートな男女混成ハーモニーは、スマートで軽妙洒脱なフランツとは全くの好対照だが、ファンはフランツ自身が行ったこのチョイスに大満足。フランツ登場を前にして会場はすでに十分にホットだった。
そして8時近くになり、いよいよお待ちかねのフランツの4人が最新アルバム収録曲「ディス・ボーイ」と共に登場。それと同時に彼らの背後に大型プロジェクターで投影されるスクリーンが現れると会場からは「おお~っ」と大きなどよめきが。こうして、この日のライブは、本人たちのエネルギッシュな演奏と、そんな彼らの姿をモノクロで映した映像と共に進行することに。前半から「ダーク・オブ・ザ・マチネー」「テイク・ミー・アウト」「ダーツ・オブ・プレジャー」といった1stアルバムからのシングル曲を惜しみなく披露する、いきなりのフル・スロットルぶり。そしてアレックス・カプラノス(Vo)は「今日の武道館は僕たちにとって大切な日」とMCで何度も連発。どうやら、彼らのいつものライヴと勝手が違う。
現代ロック界きっての伊達男アレックスは、得意の流し目も回転ダンスもキメることなく、ひたすら丁寧に熱く歌うことに集中。“ビートルズも足を踏み入れた聖地でのライヴ”という事実に対し、彼らは“気合い”と同時に“気負い”をも漂わせていたようだった。“さすがに、ちょっと堅いかな”。過去に3度見たライヴと比較してそう感じた僕であったが、そこはさすがフランツ。ライヴが進行すればするほど、彼らの真骨頂は徐々に発揮されてくる。
ニック・マッカーシーのカッティング・ギターのキレ味の鋭さ、名ドラマー、ポール・トンプソンのファンキーも畳み掛けも自在のスネア・ドラム。これはやはり彼らが現在最高のリズム・メイカーであることを改めて証明していた。そして、それにつられるように、稀代のエンターティナー、アレックスも徐々に本来のショウマン・シップを取り戻すことに。そして後半では、アコースティック風味や60’sのガレージ・ロック色を強めたアグレッシヴなプレイなど、2ndアルバムで成長したポイントを見事アピールし、より強固なライヴ・バンドになったことも証明。その姿には、もはや貫禄さえ感じられた。そして後半になってもテンションは終始持続し、「マイケル」「ジャクリーン」、新作からの「ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター」「アウトサイダーズ」と来て人気曲「ディス・ファイア」で大団円を迎えて記念すべき武道館ライブは幕を閉じた。“これからのロックを支える牽引者登場の瞬間“。それを感じた人は、この日の武道館にはきっと数多く存在したはずである。
取材・文●沢田太陽
写真●MITCH IKEDA
来日記念! フランツ・フェルディナンド サイン入りフォト、オリジナル・トートバッグ、ホイッスル・キーホルダー プレゼント!
https://secure.barks.jp/?m=present&id=1000000678&a=form
(応募締め切り:2006年3月15日)
<Franz Ferdinand Japan Tour 2006>
10th Feb 2006 Tokyo Budokan
This Boy
Come On Home
The Dark Of The Matinee
Auf Achse
What You Meant
Take Me Out
Darts Of Pleasure
The Fallen
Walk Away
Eleanor Put Your Boots On
Do You Want To
Van Tango
40'
Michael
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Jacqueline
Evil And A Heathen
You Could Have It So Much Better
Outsiders
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