心を激しく揺らす、歌声。 信近エリ、待望の1stアルバムをリリース!2

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nobuchika eri
信近エリ インタヴュー Part1信近エリ


──1年掛かりでやっと届きました。

信近:いや、制作としては1年半掛かりだったんです。と言っても、ずっと録り続けてたというよりは、大沢(伸一:MONDO GROSSO)さんの曲作りが、まぁ難航する時期もあり、私の詞が難航しまくる時期もあり。

──例えば曲や詞で難航する、その理由はどういうことが多いんですか?

信近:“ホントにこれで納得いくのか?”ってことですよね。1回いいってなっても、大沢さんや私が帰って聴いて、やっぱり直そうっていうのが何回もあったので。

──いいものができたら出そうというスタンスだったんですね。

信近:一応リリース日は決まってたんです(苦笑)。でも最終的に間に合わないけどどうするか?って話になると、リリース延ばしてでもやり直さないとダメでしょうってなるプロジェクトだったので。だからあの……、最初の予定ではアルバムリリースは5月に……。

──キャー!!(笑) でも聴いていて確かに、楽曲はもちろん、曲間に、曲順に、音の隙間にまで、手も気持ちも入った作品なのはよくよく伝わってきました。

信近:ただ私はとにかく必死で、その時やるべきことをやってた感じで。

──じゃあアルバムの全体像が見えたのは最終段階に近い?

信近:作る前に、ジャンルが軸になるのではなくて歌が軸になっていくから、いろんな要素を入れていこうというコンセプト的なものはあったんです。でもしっかり全体像が見えたのは、んー、もしかしたらできた後かもしれない。

──だってその軸、逆にどこまででも音楽の幅を広げられるものですもん。

信近:そうなんですねぇ。デビュー前はよくR&Bを聴いていたので、これを軸にやっていけばみたいな安易な考えでいたんですけど。でも1年ちょっと制作をしてみて、ホントに歌を軸にすればいろんなことができるなぁって実感しましたよね。

──ただそこに対しては、こういうタイプの曲もイケるのかというより、こんなメロディやサウンドにもこの人の声はすごく合うんだなって、何よりそこに発見と驚きを感じて。

信近:いろんなジャンルをやるにあたって、いろんなことをやってるなっていうイメージを与えるのはよくないと思うんですよ。ちゃんとこなしてるふうな雰囲気が出たらいいなと思っていたので、そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。

──しかも、“お上手に”ではなく、“楽しそうに”こなしてる感じがね、好きです。

信近:ありがとうございます。まぁ水面下では必死でしたけどね。そういう感じが伝わらず、良かったです(笑)。

──水掻きまくってましたか(笑)。

信近:かなり(笑)。

──信近さんは以前、シンガーになるものだと信じ込んでたと言ってましたよね? で、実際にその夢を叶えたわけですけど、信近さんの詞には、一歩進んでも満足できず葛藤し続ける姿が多く描かれています。

信近:もうずっと大揺れでしたからね。

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