陰陽座 ユーロツアー2005秋「百の鬼が欧州を行く」追跡レポート
フランス編 Part1 フランス編 Part2
パリでは、ハードロックカフェでサイン会を開催。100人を越えるファンが詰め掛け長蛇の列を作った。パリ市街では雑誌用の写真撮影と、つかの間のオフタイムにはショッピングも楽しみ、その和風な出で立ちでパリ市民の注目を集めた。9/30にLe Triptyqueというライブハウスでライヴ。小雨の中で開場の何時間も前から並ぶファン。ド派手なファッションに身を包むファン、大人しそうなティーンエイジャー、いろいろなファンが陰陽座のライヴに集まった。溢れかえるファンの前でライヴは始まった。扇子を片手に熱狂的に反応するパリのファンたち。ステージ前につめかけ、後ろからではステージも見えないほどだ。「甲賀忍法帖」などのメロディアスな楽曲では、サビを日本語で一緒に歌う人も多かった。熱気のすごさに、メンバーは水をかぶったような汗で演奏を続けた。パリっ子達に大ウケの本格的なメタルサウンドに添加されたネオジャパネスクなルックスと世界観。物珍しさだけでなく、バンドの実力を実際に見たファン達の満足な顔が印象的なパリ公演だった。
ドイツ編 Part1 ドイツ編 Part2
フランスから翌日ドイツに移動し、オフ日なしの強行軍でコンサート。フランクフルトにあるCapitolという会場は、パリとは違い巨大な円形ホール。ステージも客席も広く、陰陽座のスケールの大きい演奏に相応しい場所だ。さすがヨーロッパ。10月に入ったばかりだというのに、当日はコートが必要なほど寒く小雨が降り、何時間も前から熱心なファンが列を作っていた。着飾ったティーンエイジャーのマニアはフランスよりも派手。世界中のメタルバンドを集めたサイトを運営しているメタルオヤジ、そして日本から熱心なファンも多く駆けつけていた。ヨーロッパ用のセットリストを演奏するのも今晩が最後。大きなステージで自由自在に舞い歌う黒猫、長身でスケールの大きなアクションを次々に決める瞬火。舞台の真ん中で高速ソロを繰り出す狩姦、彼とのコンビネーションがバツグンの招鬼、そして大きな会場に響き渡るリズムのボトムを支える斗羅。客席の興奮とステージ上の気合が相乗効果を生み、フランス公演とはまったく違うヴォルテージ。双方とも満足のいくライヴになった。コンサートが終わって撤収したのはもう深夜。打ち上げで初めてドイツビールにありつき、緊張感を解くメンバーの穏やかな顔も見て欲しい。翌日はサイン会、インタヴュー、そして市街での撮影と、息つく暇もない強行スケジュールをこなしてヨーロッパツアーを終えたのだった。