平原綾香、初のインストア・イベントで名曲をアコースティックで披露!

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11/3の文化の日の祝日、平原綾香がタワーレコード渋谷店のイベントスペースで初のインストア・イベントを行なった。このイベントに参加できたのは、同店舗でシングル「晩夏(ひとりの季節)」と11/2に発売されたばかりのカヴァー・アルバム『From To』を購入したファンから抽選で当選した数十名だけで、プレミアム・ライヴとなった。

ステージに登場した平原は「今日は集まっていただきありがとうございます! CD買った人から抽選だったけれど……複数買った人いますか?」との問いに「5枚!」「7枚!!」という声があちこちから。恐縮していたが感謝も表わした後、アコースティックギターとキーボードと平原の3人だけによるアコースティックで「晩夏(ひとりの季節)」(荒井由実のカヴァー)からライヴを開始した。

とにかく平原綾香……うまい! こんな稚拙な言葉でしか表現できないのはもどかしいのだけれど、とにかくうまい。温かみがあり、極上の羽毛で包まれたような歌声、そして少しもブレずに安定した歌唱力。そしてまっすぐな視線と聡明な姿勢。それに「晩夏(ひとりの季節)」は彼女の代表曲「Jupiter」を超えるといっても過言ではないほど彼女にハマっている。松任谷(荒井)由実という稀代のメロディメイカーの曲を完全に世界観を作り上げ、歌いこなしているのだ。こういうとなんとも敷居の高いシンガーと思われるかもしれないが、それはある意味、正しい。彼女はそれくらいシンガーとして超上級だ。でもある意味では違っていて、21歳という若々しさや柔軟性をMCや笑顔で見せてくれ、ファンとの距離をぐっと縮めてくれる。

「私、今、大学3年生なんですけど、今日、大学は文化祭なんですよね……。でも私はお仕事です!」「今日、文化の日ですね。……って文化の日だから文化祭なんだ!?」と新たな発見(?)をした様子も。

小田和正の「言葉にできない」や、マンドリンの音も美しい「桜坂」(福山雅治オリジナル)などを披露。そして本編最後に玉置浩二の「あなたに」。「この歌詞のラストは<Goodbye>なんですが、どうしても<Good Night>で歌いたくて……。作詞した松井五郎さんに許可をもらってCDでは<Good Night>で歌ったんです。今日も<Good Night>で歌っていいですか?」というと会場から拍手が起こり、Good Nightで締めた。

そしてアンコールでは彼女のデビュー曲であり代表曲でもある「Jupiter」を披露した。

ライヴ後の取材で、この『From To』というアルバムで名曲をカヴァーすることについては「プレッシャーよりも期待感のほうが大きかったです。名曲は自分の表現を乗せられる空間があるんですよね」と答えた。そして「このアルバムは100名以上のスタッフが関わっていただいた。私にとっての宝物です」と誇らしく答えていたのが印象的だった。

この日のライヴ音源が11/4~11/30の期間限定で“着うた”配信。レコ直サウンド、いろメロCDサウンド、ミュージクドットジェーピーにて販売される。そして平原綾香は来年3月から全20公演予定の全国ツアーを開始する。詳細はhttps://www.barks.jp/news/?id=1000013754で。


■セットリスト 2005.11.3@タワーレコード渋谷
01. 晩夏(ひとりの季節)
02. いのちの名前
03. 言葉にできない
04. True Love
05. 桜坂
06. いとしのエリー
07. あなたに
アンコール Jupiter
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