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【インタヴュー後半】 ――(笑)川原さんは? 個人的に印象深かったのは。
川原:僕は「スペシャルナンバー」かな。あのPVは8作品の中で唯一、女性の監督さんが撮ってて。他とは違う淡々とした映像になってますし、そういうところが面白いなって。あと、あの撮影ではけっこうプチ奇跡みたいなのがありまして。例えば最後、車が映ってるシーンでは、隣に看板があるんですけど、そこに(Sound Scheduleの)“SS”ゆう文字が偶然映ってたりとか。そういうのも個人的には印象深いですね。
――それにしても、本作は4年間の軌跡が凝縮された形になってますけど、実際この4年間で、バンドとしていろんな面が変化したり、進化成長してきたと思うんですよ。
川原:そうですね、本当に。すごく変わってきたと思いますね。
――特にどんな面が変わって、逆にどんな面は変わらないままだと思いますか?
大石:まぁ変わった部分でひとつ言うなら、この曲を聴いて誰がどういうイメージを持つだろうって、そういう想像力が養われてきた気はしますね。この言葉を投げ掛けたら、女の子はどう思うのか、男の子はどう思うのか、おじさんおばさんはどう思うのか。そういうことを想像しながら作れるようになってきた。
――言い方を換えると、曲を作る際、聴く側のことをより考えるようになってきた?
大石:そうですね。でも“僕はこう思うんやけど、どうやろ?”って、その伝えようとする姿勢は何も変わってないと思う。まぁこれからどうなっていくのか……もしかしたら積み上げたものをまた一度ゼロに戻してやってみようかっていう時期が来るのかもしれないし、それはまだわからないですけど、とりあえず今言えることは、ここまでやってきたことは間違っちゃいなかったなって。それはこのPV8作品を見て、すごく思いましたね。
川原:うん、間違いじゃなかったし……それに、単純にどの曲もいいよね。本当にどの曲も好きだなって改めて思った。
――では最後に、ご自分達が思う本作の見所を教えてください。
大石:まぁPVはもちろんのこと、特典映像のほうもかなり楽しめるんじゃないかと思うんですよ。これは川原くん監修なんですけど、普段だったら絶対見せへんような映像とかも入ってて、“これヤンキーちゃう?”みたいな場面も盛り込まれてますし(笑)。そういう映像をセレクトした川原くんのあたたかみというか愛のムチというか(笑)、そんなものも汲み取ってもらえるんじゃないかなと。
――サウスケ初心者でも十分楽しめる内容ですよね。
大石:うん。ぶっちゃけ、僕らのことを知らんくても、見たら絶対オモロイと思う。
川原:あとSound Scheduleって、こんなライヴをやってて、こんなふうにツアーを廻ってるんだ?っていうのもわかると思うんですよ。なので、これを観て僕らに興味を持ってもらえたら、ぜひ実際のライヴにも来てほしいなって思いますね。
取材・文●赤木まみ |
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