――初の映像作品ということで、まずは率直な感想から聴かせてください。
大石昌良(Vo.G/以下、大石):いやぁやっぱり初期の頃の映像とか見ると、あの頃は若かったなぁと(笑)。でも4年間、本当にいろんなことをやってきたんだなって、それはマジメに思いますね。
――こうやってPVが8作品並べられると、やっぱり1作1作思い出すものがありますか?
沖裕志(B/以下、沖):そうですね。例えば1曲目の「吠える犬と君」の時なんかは、プロモーション・ビデオってもの自体が初めてだったんで、すごいウキウキ浮かれてたなとか(笑)。
川原洋二(Dr/以下、川原):僕は最初、PVってこんなに時間がかかるもんだとは思わなかったんですよ。それが実際やってみたら、1シーンだけでも「もう1回!」「もう1回!」みたいな感じで。へぇ ~、こんなに大変なもんなんや?と。それはちょっと驚きでしたね。
――でも2曲目の「君という花」の頃になると、少しは慣れたりもしました?
大石:そうですね、ちょっとは慣れたかな。でもこの「君という花」のPVから、今度は僕の小芝居が始まったので(笑)。特に砂丘で自転車を押したり……。
――死ぬシーンもあるし。
大石:ありますねぇ、死ぬ小芝居(笑)。だから、1作目とはまた違った大変さが出てきたというか。
――それぞれ個人的に、このPVが一番苦労したとか、一番印象に残ってるというのは?
沖:僕が一番苦労したのは「幼なじみ」ですね。副音声でも言ってますけど、これを撮ったのが3月頃で、 花粉症真っ盛りの時期だったんですよ。だからもう(鼻水が)滝のように流れて(笑)。そのつど鼻かんで、何回もメイクを直してもらって。僕も大変だったけど、メイクさんにも苦労かけたなって(笑)。
大石:僕は印象深さで言うなら「ことばさがし」ですね。このPVでは僕が髪型を七三にしてメガネをかけて、バニーちゃんを膝に乗せて、ほっぺにチューされるっていうシーンがあるんですけど。
――あぁ、問題のPVですね(笑)。
大石:“問題の”(笑)。で、あの初カラミの時はもう照れて照れて、何回も笑ってしまったりとか。でも何が照れたかって言うとね、僕とバニーちゃんだけだったら、まだよかったんですよ。けど、あの映像に映ってないところに人がいっぱいおって、事務所のスタッフとかが僕をチャカしよるんですよ。「お~!」とか「ヒュ~ヒュ~!」とか。それがもうイヤでイヤで。みんなどっかに行ってほしい!って、その時ばかりは本気で思いましたね(笑)。
――ちなみにあのPVでは最後、大石さんのやたら力の入った裏ピースサイン・シーンも出てきますが。
大石:ああ……副音声で川原くんが思わず「大石、キモイ」と言うた、無意味に力の入ってる裏ピースですね(笑)。
川原:ま、副音声はわざとオモシロおかしく言うてる部分もあるから、実際キモイと思ってるかどうかは別ですけど……まぁでも、あれはキモイかなと(笑)。
大石:おいっ! やっぱりキモイんや!?(笑)
――でもあのシーンは見逃すなってことですよね。
川原:そうそう、そういうことですよ。
――ほんとに面白いしね。
大石:あのぉ……なんか、すっかり面白いっていうカテゴリーにされてますけど……僕あれ、わりと真剣にやってるんですけど(笑)。
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