熱帯JAZZ楽団、熱き南米のサウンドを楽しませてくれるラテン・ジャズ・ビッグバンド

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いま日本は空前のラテンブーム。
南米の熱いサウンドが、地球温暖化の影響で年々気温の上がる日本で大ブレイクしている。
その熱狂を育んでいるミュージシャンの集まりがこの熱帯JAZZ楽団だ。
思わず身体を動かしたくなるリズムとブラスを擁するラテン・ジャズ・ビッグバンド。
南米で大絶賛されたその実力とサウンドは、心と身体を自然に揺さぶってくれる。
熱帯JAZZ楽団のリーダーであり、ラテンパーカッショニストの第一人者であるカルロス菅野に話を訊いた。
熱いラテン魂の真髄を感じて!

熱帯JAZZ楽団 are
カルロス菅野(per, vo, coro)/コスマス・カピッツア(conga)/美座良彦(timb)/森村 献(p, coro)/神保 彰(ds)/高橋ゲタ夫(b, coro)/佐々木史郎(tp)/鈴木正則(tp)/奥村晶(tp, flh)/松島啓之(tp)/中路英明(tb)/青木タイセイ(tb)/西田幹(btb)/近藤和彦(as, ss, fl)/藤陵雅裕(as, ss)/野々田万照(ts)/宮本大路(bs)

最新アルバム


「熱帯JAZZ楽団 IX~Mas Tropical!~」
VICJ-61277 \3,150(tax in)
2005年6月22日発売

01.マチェーテ
02.オレンジ・エクスプレス
03.エル・フトゥーロ
04.カサ・ヴェルデ
05.コサ・ラティーナ
06.ベサメ・ムーチョ
07.マンベオ・マレオ
08.キエン・セラ
09.二人ぼっちのコラージュ
10.オールモスト・ゼア
11.コーヒー・ルンバ




メッセージ映像


カルロス菅野さんからのメッセージをどうぞ。上の画像を

メッセージ・ビデオ

<熱帯JAZZ楽団 10th Anniversary Tour>
●7/3(日)札幌芸術の森 野外ステージ
[問]SJF実行委員会事務局 011-592-4125
http://www.sjf.co.jp
●7/8(金)厚生年金会館芸術ホール
[問]ページワン 06-6362-8122
●7/9(土)鳥取県立倉吉未来中心 大ホール
[問]鳥取県倉吉未来中心 0858-23-5391
●7/12(火)東京芝メルパルクホール
[問]SOGO東京  http://www.sogopr.co.jp

<UMKフェニックス JAM NIGHT 2005>
●7/23(土)宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート「イベントスクエア」 宮崎市山崎町浜山
http://www.umk.co.jp/
jamnight/

[問]UMKフェニックスジャムナイト事務局 0985-31-5131

<ヨコスカジャズドリームス2005>
●7/31(日)横須賀芸術劇場
http://www.yokosuka
-arts.or.jp/top.html

[問] 横須賀芸術劇場 046-823-9999






──今回のアルバム『熱帯JAZZ楽団 IX~Mas Tropical!~』も、二度と同じ演奏演奏をできないものばかりですね。

カルロス:だって、二、三回しか演んないですから。基本的にはスタジオに全員入って、“せーの”で、クリックいっさい使わないし。ステージではこの3倍から5倍はスゴイことになりますよ(笑)。

──アルバムをじっくり聴かせてもらって、こじんまりまとまったものを作っても面白くないんだよ、というカンジがよく分かります。パーカッションにしても、ベースの高橋ゲタ夫さんにしても自由で。一番落ち着いて演奏してるのはドラムの神保さんかもしれない。

カルロス:神保さんは本当にね、全てをぴしっとまとめてくれる。後は野放し状態みたいな。

──コスマスさんも好き勝手にやってる。

カルロス:彼は、どっか行っちゃうカンジがなくなったら、コスマスじゃなくなっちゃう(笑)。

──さて、熱帯JAZZ楽団はツアーがあるんですよね。

カルロス:7月にやります。札幌、大阪、鳥取、東京と。夏場はまたジャズフェスもありますし、秋にもコンサートが入ってますんで。今年は例年よりちょっと多めで、あちこち行ってみたいなと。

──こういう音楽が、がんがん普通に流れるような状況であってほしいですね。

カルロス:ラテンに限らず、生の音を楽しんで欲しいですね。また戻ってきてるじゃないですか。一時、コンピューターだったですけど。やっぱり生っていいですよね。生の塊ですからね、ライブってのは。

──最近は、新しいラテンのイメージを持って、潜在的にパーカッションの音を聴きたいという人が、けっこう増えてる気がします。それから、女性がサルサのダンスを習いだしている。こういうシーンが増えつつあるのに、熱帯JAZZ楽団みたいなバンドとなかなか融合してこない。いいバンドができて、いい楽曲を届けるっていうラテンの盛り上がりなんじゃなくて、最初に楽器やラテンの流行だけがある。

カルロス:僕は全然イヤじゃないし、すごくいいと思いますよ。デ・ラ・ルスで帰ってきてツアー始めた頃は、踊れる人がいなかったですもの。しょうがないからデ・ラ・ルスのコンサートが始まる前に、お客さんを集めてレッスンしたんです。そういうのをずっと続けていて、そういう中から先生がいっぱい出てきた。その当時は今の状況が考えられなかったですね。それから、打楽器にはストレス解消のセラピーみたいな効果もあって、今すごく盛んになってるんですよ。子供の教育もそうだし、企業のストレス解消セラピーにも。

──カルロスさんは、今の日本人よりテンションが高いですね。それって、ずっとサルサという音楽と接してきたことと関係ありますか?

カルロス:関係あります。普段、家ではあんまり聴かないんですよ。でも、音楽がかかった瞬間にじっとしていられなくなっちゃう。向こうへ行って、ラティーノと仕事したり生活したりすると、やっぱり彼らは人間としてのパワーがスゴイですよ。何に対してもへこたれないですから。常にポジティブにしかモノを考えない、みたいな人達だから。この音楽があるからこういう人たちなのか。彼らだから、こういう音楽なのか。

──今の若い子達がサルサを踊るというのは、少し変わってきてるんでしょうね。ファッション誌でも、ラテン系のファッションは注目されてますしね。


カルロス:向こうでは、女性はセクシーであること、男はマッチョであることがすごく重要なんですよ。クラブとか行っても、何の恥ずかしげもなく上手ければ知らない人とでも一緒に踊るし、自分の彼女と二人で来てても、違う女の子と一緒に踊るし。不思議なカンジなんですよね、日本人からすると。陰にこもってない、というか。そういうライフスタイルだから。そういう大らかな感じが日本の中でも出てくれば面白いと思いますね。


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聞き手●今野多久郎
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