熱帯JAZZ楽団、これぞ日本で一番熱いビッグバンドの心意気
パーカッショニスト、プロデューサーのカルロス菅野が率い、ラテン・ジャズ・ビッグバンドの老舗ともいえる大御所集団、熱帯JAZZ楽団が、ソニー・ミュージック移籍第1弾として、結成15周年を記念するアニバーサリーアルバム『熱帯JAZZ楽団XIV~Liberty~』を6月23日にリリースする。
◆熱帯JAZZ楽団~画像~
ポップス/ジャズ名曲のラテンアレンジはもちろん、バラエティに富んだオリジナル曲の素晴らしさも際立つ、楽団史上最高にアグレッシヴでスタイリッシュなアルバム。メンバー一同が口を揃えて「いままでで一番派手なアルバム」と称するほど、凄まじいばかりの疾走感を持ったパフォーマンスが目白押しだ。
日本を代表する鉄壁のリズムセクションが織りなす強力グルーヴ。ファーストコールをずらり揃えた最強のホーンセクションが紡ぐ極上アンサンブル、そして極めつけにフィーチュアリング・アーティストとして結成時のメンバーであった塩谷哲(p)が参加し、今まで以上にダンサブルに、そしてもっとパワフルに! そういう熱き心意気で紡ぎだされた演奏の数々に熱狂してほしい。
リーダーのカルロス菅野からコメントが到着している。
「ラテン・ジャズは、ジャズの初心者にとって馴染みやすいジャンル。ラテンのアレンジで演奏することで、ジャズにイメージする難しさが一掃されるし、なんといってもラテンのリズムの気持ちよさがある。もちろんジャズというからにはインプロビゼーションの応酬もあり、スリリングな楽しさも味わってもらえる。よくジャズ初心者のお客さんに「全部譜面になっているんですか?」と聞かれるけれど、メロディーとか、アンサンブルとかは譜面にしているけれど、他はコード進行が書かれているだけ。あとは自由に演奏している。当然その日の気分、その日の会場の雰囲気によって演奏は変わる。そこもジャズたる所以のひとつ。その全てを楽しんでもらいたい」
また、今回カヴァーで取り上げた楽曲についてのコメントも紹介しておこう。いずれも往年の大ヒット曲。これがラテンジャズにアレンジされると、こうまで熱く楽しい演奏になる。これこそがジャズの醍醐味なのだ。
『パラディアム』
ウエザー・リポートの楽曲。1977年の8thアルバム『ヘヴィー・ウェザー』収録。1998年にリリースされた初めてのライヴ・アルバム『Live in Yokohama』に収録されていた曲。当時、ものすごく難しい曲だとわかっていたけれど、それでも僕らならではのアレンジでやってみたいと挑戦した。そのチャレンジを思い出しつつ、再度レコーディングすることにした。
『サタデイ・イン・ザ・パーク』1972年に全米3位になったシカゴのヒット曲。ずっと取り上げたいと思いつつ、ありがちな平凡なカヴァーに陥る可能性があり、踏み切れずにいた。最近ではCMにも使われている。でもと、15周年の節目であるこのタイミングを逃したら、もう2度とやれないかもしれない。そう思ってカヴァーした。
『アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリングス』フランク・シナトラのレパートリー。1932年に書かれたスタンダード・ナンバーは、フランク・シナトラの十八番として知られている。アレンジにはこだわり、中路英明に書き直してもらったこともあるが、その仕上がりが素晴らしく、自分でも歌っていて気持ちよくなってしまう。
『リバティ・シティ』ジャコ・パストリアスのソロ・アルバム『ワールド・オブ・マウス』に収録。ジャコ・パストリアスの歴史に残る名演があるので、彼の曲を取り上げるのはリスキーでもある。それでも15年の積み重ねを経た今ならオリジナルとは異なる、熱帯JAZZ楽団独自の演奏ができるという自負があった。もちろん緻密に組み立てられている曲なので、オリジナルを大幅に崩すことはできないけれど、そろそろ僕らのカラーがこの曲でも発揮できると思った。
『ブラック・オア・ホワイト』1991年に全米1位になったマイケル・ジャクソンのヒット曲。これまでにマイケルの『今夜はドント・ストップ』を取り上げたことがある。マイケルの曲は、メロディーだけを抽出した時に“とてもシンプル”なので、インストにするのは難しい面がある。選曲をする前にマイケルの映画『THIS IS IT』を観た。あれだけのスーパースターであっても、いかにエンターテイメントするかということに膨大なエネルギーを費やしている。やはりこれだと痛感させられた。その刺激に対する感謝とリスペクトを持って、絶対にマイケルの曲をやりたいと思った。この曲にはメロディー感があり、グルーヴ感もある。実際に演奏してみてもおもしろかった。
『熱帯JAZZ楽団XIV~Liberty~』
SICL-236 ¥2,940(tax in)
2010年6月23日発売
01.パラディアム feat. 塩谷哲
02.サタデイ・イン・ザ・パーク
03.ココナッツ・ボーイ
04.アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリング
05.リバティ・シティ
06.デサフィーオ
07.フレヴォ・ヴィーヴォ
08.ブラック・オア・ホワイト
09.オゲンキデ☆スカ
<マクドナルド presents 熱帯JAZZ楽団15th Anniversary Live~アルバム発売記念公演~>
7/18(日)東京九段会館
[問]SOGO東京 03-3405-9999
8/22(日)大阪サンケイブリーゼ
[問]ページワン 06-6362-8122
<熱帯JAZZ楽団15th Anniversary Live~アルバム発売記念公演~>
8月21日(土)名古屋ブルーノート
[問]ブルーノート 052-961-6311
◆カルロス菅野 オフィシャルサイト
◆熱帯JAZZ楽団 レーベルサイト
◆熱帯JAZZ楽団~画像~
ポップス/ジャズ名曲のラテンアレンジはもちろん、バラエティに富んだオリジナル曲の素晴らしさも際立つ、楽団史上最高にアグレッシヴでスタイリッシュなアルバム。メンバー一同が口を揃えて「いままでで一番派手なアルバム」と称するほど、凄まじいばかりの疾走感を持ったパフォーマンスが目白押しだ。
日本を代表する鉄壁のリズムセクションが織りなす強力グルーヴ。ファーストコールをずらり揃えた最強のホーンセクションが紡ぐ極上アンサンブル、そして極めつけにフィーチュアリング・アーティストとして結成時のメンバーであった塩谷哲(p)が参加し、今まで以上にダンサブルに、そしてもっとパワフルに! そういう熱き心意気で紡ぎだされた演奏の数々に熱狂してほしい。
リーダーのカルロス菅野からコメントが到着している。
「ラテン・ジャズは、ジャズの初心者にとって馴染みやすいジャンル。ラテンのアレンジで演奏することで、ジャズにイメージする難しさが一掃されるし、なんといってもラテンのリズムの気持ちよさがある。もちろんジャズというからにはインプロビゼーションの応酬もあり、スリリングな楽しさも味わってもらえる。よくジャズ初心者のお客さんに「全部譜面になっているんですか?」と聞かれるけれど、メロディーとか、アンサンブルとかは譜面にしているけれど、他はコード進行が書かれているだけ。あとは自由に演奏している。当然その日の気分、その日の会場の雰囲気によって演奏は変わる。そこもジャズたる所以のひとつ。その全てを楽しんでもらいたい」
また、今回カヴァーで取り上げた楽曲についてのコメントも紹介しておこう。いずれも往年の大ヒット曲。これがラテンジャズにアレンジされると、こうまで熱く楽しい演奏になる。これこそがジャズの醍醐味なのだ。
『パラディアム』
ウエザー・リポートの楽曲。1977年の8thアルバム『ヘヴィー・ウェザー』収録。1998年にリリースされた初めてのライヴ・アルバム『Live in Yokohama』に収録されていた曲。当時、ものすごく難しい曲だとわかっていたけれど、それでも僕らならではのアレンジでやってみたいと挑戦した。そのチャレンジを思い出しつつ、再度レコーディングすることにした。
『サタデイ・イン・ザ・パーク』1972年に全米3位になったシカゴのヒット曲。ずっと取り上げたいと思いつつ、ありがちな平凡なカヴァーに陥る可能性があり、踏み切れずにいた。最近ではCMにも使われている。でもと、15周年の節目であるこのタイミングを逃したら、もう2度とやれないかもしれない。そう思ってカヴァーした。
『アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリングス』フランク・シナトラのレパートリー。1932年に書かれたスタンダード・ナンバーは、フランク・シナトラの十八番として知られている。アレンジにはこだわり、中路英明に書き直してもらったこともあるが、その仕上がりが素晴らしく、自分でも歌っていて気持ちよくなってしまう。
『リバティ・シティ』ジャコ・パストリアスのソロ・アルバム『ワールド・オブ・マウス』に収録。ジャコ・パストリアスの歴史に残る名演があるので、彼の曲を取り上げるのはリスキーでもある。それでも15年の積み重ねを経た今ならオリジナルとは異なる、熱帯JAZZ楽団独自の演奏ができるという自負があった。もちろん緻密に組み立てられている曲なので、オリジナルを大幅に崩すことはできないけれど、そろそろ僕らのカラーがこの曲でも発揮できると思った。
『ブラック・オア・ホワイト』1991年に全米1位になったマイケル・ジャクソンのヒット曲。これまでにマイケルの『今夜はドント・ストップ』を取り上げたことがある。マイケルの曲は、メロディーだけを抽出した時に“とてもシンプル”なので、インストにするのは難しい面がある。選曲をする前にマイケルの映画『THIS IS IT』を観た。あれだけのスーパースターであっても、いかにエンターテイメントするかということに膨大なエネルギーを費やしている。やはりこれだと痛感させられた。その刺激に対する感謝とリスペクトを持って、絶対にマイケルの曲をやりたいと思った。この曲にはメロディー感があり、グルーヴ感もある。実際に演奏してみてもおもしろかった。
『熱帯JAZZ楽団XIV~Liberty~』
SICL-236 ¥2,940(tax in)
2010年6月23日発売
01.パラディアム feat. 塩谷哲
02.サタデイ・イン・ザ・パーク
03.ココナッツ・ボーイ
04.アイヴ・ガット・ザ・ワールド・オン・ア・ストリング
05.リバティ・シティ
06.デサフィーオ
07.フレヴォ・ヴィーヴォ
08.ブラック・オア・ホワイト
09.オゲンキデ☆スカ
<マクドナルド presents 熱帯JAZZ楽団15th Anniversary Live~アルバム発売記念公演~>
7/18(日)東京九段会館
[問]SOGO東京 03-3405-9999
8/22(日)大阪サンケイブリーゼ
[問]ページワン 06-6362-8122
<熱帯JAZZ楽団15th Anniversary Live~アルバム発売記念公演~>
8月21日(土)名古屋ブルーノート
[問]ブルーノート 052-961-6311
◆カルロス菅野 オフィシャルサイト
◆熱帯JAZZ楽団 レーベルサイト
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