H10 [5GB;color]
画面は鮮やかで、カラーのために操作メニューが分かりやすくなった。漢字交じりの文字もはっきりと読める。もちろん、パソコンから転送した写真や、テキストを表示できる。予定表や買い物リストなどを入れておくのも便利そうだ。
本体サイズが小さいため、カラー液晶パネルはそれほど大きくないものの、同時に26万色が表示できる液晶パネルは実に鮮やか。再生中の曲のアルバムジャケットを表示する機能が無いのは残念だが、H10はインターネット経由で機能アップが図れる製品だ。今後のアップグレードに期待したい。
選曲は、アルバムやアーティストの一覧から行なえる。1つ気になったことは、アルバムを選んだ時、そのアルバムに含まれている曲が曲名のアルファベット順に並べ替えられてしまうこと。収録曲順ではなく、アルファベット順になってしまうのだ。正しい曲順でプレイリストを作れば解決できるので、H10でアルバムを聞くときはプレイリストを作っておこう。
H10は、ワールドワイドで販売される機器らしく、最新の機能が搭載されている。たとえば、最新のダウンロード販売形式に対応している。具体的には、月額固定のライセンス方式(サブスクリプション型)のデータを再生できる。曲のライセンスを毎月更新することで著作権を保護する新しい方式だ。日本では、まだこのサービスは始まっていないものの、今後のダウンロード販売サイトで採用される可能性もある。これからダウンロード販売サイトを利用したい人には心強い。もちろん、現在主流のDRM付きWMAファイルの再生にも対応している。
また、付属ソフトの「irver plus」には、音楽データの波形を解析して、それがどんな曲かを自動判別し、曲名などの情報を取得する「MusicID」機能も搭載されている。テープなどのアナログ録音でも、CDからデータ化したときと同じように、自動的に曲名やアーティスト名が書き込まれるのは便利だ。カセットやレコードなどをデジタルデータにして楽しみたい、という人にはうれしい機能だろう。
もちろん、音質の良さも忘れてはいけない。全体にクリアでパワフルな音で、とくに締まった低音がビシビシと豊かに出て迫力は十分!
イコライザーも30種類ものプリセットが選べるし、自分で細かく音質を設定できる5バンドのイコライザーもある。さらに自然な立体感と臨場感を生み出す「SRS WOW」というエフェクトもあるので、音作りは自由自在。これががH10の最大のセールスポイントかもしれない。
また、パッケージ付属のシリコンケースはありがたい。本体のキズを防ぎ、ベルトクリップも使える。
小型軽量でカラー液晶も搭載。あれもこれも楽しみたいというユーザーにオススメの1台だ。
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