「BLESSING 祝福」 2004年10月6日発売 MUCD-5061 ¥1,260(tax in)
01. BLESSING 祝福 02. i 03. empty space
~acoustic session~ 04. BLESSING 祝福 ~Vocal-less Track~
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| ――まずは、初のワンマン・ライヴの感想を聞かせてください。
平原綾香(以下、平原):ステージにあがるまでは、不安だったんです。本当に私のために人が集まってくれるんだろうか?って。
――でも、そんな不安や緊張なんて微塵も感じない、堂々とした歌いっぷりでしたよ。
平原:ずっと集中力が持続できたのがよかったですね。ただ、リハーサルどおりやったんですけど、それを淡々とこなすだけではいけない。会場の雰囲気によって臨機応変に進行させなきゃいけない…とか、これからの課題をいろいろと教えてくれたステージでした。
――その初ライヴをこなしつつ、新曲「BLESSING 祝福」のレコーディングを行なうのは大変だったのでは?
平原:そうですね。レコーディングは、9月に入っても続いてましたから。でもいつも制作はギリギリ、綱渡りですよ。エヘへ(笑)。
――(笑)では、今回特に苦労したってことはあります?
平原:今回は、ここをこう歌うのが大変だったというより、歌うこと自体が大変でした。と言うのも、このレコーディング期間、精神的に不安定なところがあって。どんなにレコーディングしても納得のいく歌い方にならなかったんです。その原因は自分のなかにあるのに、まわりの環境のせいにしていた。さらに、まわりをそういう気持ちでとらえている自分も嫌いで…と、とにかく悪循環だったんです。それで、“このままじゃダメだ! とにかく落ち着いて、自分が後悔しない行動をとれば、おのずと求める答えは見つかる!”と自分に言い聞かせて、レコーディングしました。自分にそう言い聞かせるまでは大変でしたけど、結果納得のいく仕上がりになったので、よかったです。
――じゃあ、この曲を通じて、またひとつ成長したって感じですね。ところで。この曲は久々に平原さんではなく、「Jupiter」の作家でもある吉元由美さんが作詞していますが、どうでした?
平原:もうね、楽でしたね。レコーディングってこんなに楽だったっけ?と思ったほどですから(笑)。
――このフレーズは、さすがプロだなぁと思ったものはありますか?
平原:<悲しい愛など/この世界にはないのだと>というフレーズが大好きで。こういうフレーズをサラリと描けるのが、すごいと思いました。20歳そこそこじゃ表現できませんよ(笑)。
――さて。この曲は、スペクタクル・ミュージカル「十戒」のテーマソングにもなっているそうで。高校生時代にやったミュージカルが、歌手志望のきっかけだった平原さんにとって、ミュージカルのテーマ曲を歌うのは、感慨深かったのでは?
平原:そうですね。ミュージカルは私の原点だし。それに、このミュージカルは、歌だけで物語が進行していくんですよ。すごく魅力的なもので、私もまた挑戦したくなりましたね。
――最後に、自作詞・作曲のカップリング「i」を含め、シングル全体の聴きどころを。
平原:2曲とも、弱い自分がいるからこそ、強くなれるということを歌っているつもり。それが伝われば、と思います。
取材・文●松永尚久 |
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