<FRF'04>見事昨年のリベンジを果たした、ザ・リバティーンズ

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2003年のジャパン・ツアーは各地がソールド・アウトを記録し、アルバム『リバティーンズ宣言』もヒットを記録。その勢いでフジロックを熱狂させるかと思いきや、ピーターは来日せず、雨の中で元気のないライヴ。そして、メンバーのフジロック来日中にカール宅に侵入したピーターが逮捕されていた……。その後も薬物依存、治療施設脱走、凶器所持で逮捕などなど、かつてのオアシスやエミネムを超えるお騒がせ振りを発揮してくれたリバティーンズ(というより、ピーター・ドハーティ)。詳しいところはBARKSニュースのバックナンバーを見ていただきたい。

とにかく、そんなお騒がせはさておき、イギリスでのライヴを見たライターさんに評判を聴いたり、新作からの新曲を耳にしていたせいもあり、ザ・リバティーンズのライヴは純粋に音楽的に注目していたのである。そして、一オーディエンスとして楽しめなかったし、バンドにとっても満足のいくものではなかったという、去年のフジロックのリベンジを果たしてほしいという思いもあった。

実際のライヴが始まってみると、その期待は裏切られることはなかった。演奏はかなりタイトになってるし、(悲しいことだけど)ピーター抜きのバンドに、メンバー自身が慣れつつあるようだった。そして、去年と決定的に違うことは何よりカールの表情が明るい! 空に若干の雲はあるものの、空は晴れており、カールの声もよく出ている。オープニングからシングルカットされている人気曲「Don't Look Back Into The Sun」「Up The Bracket」を立て続けに演奏すると、オーディエンスも一気にヒートアップし、そのテンションはラストまで持続した。心の琴線に触れるメロディ・センス、喜怒哀楽に満ちたライヴ・パフォーマンスは、ファンにもそうでない人にも、観た人の心に何かを残したに違いない。ラストにはゲイリーはモッシュピットにスティックを投げ、カールは名残惜しそうに何度も手を振っていた。彼らのリベンジは果たされたのだ。しかし、タイトになった演奏、困難を乗り越えることで得たバンドの一体感を見るにつけ、“ここにピーターが加われば最高なのに”との思いを抱かずにはいられないのだった……。

<セットリスト>
8/1@GREEN STAGE
1.Don't Look Back Into The Sun
2.Up The Bracket
3.Vertigo
4.Can't Stand Me Now(新曲)
5.Death On The Stairs
6.Plan A
7.Mayday
8.The Ha Ha Wall(新曲)
9.Boys In The Band
10.Last Post On The Bugle(新曲)
11.Time For Heroes
12.Tell The King
13.Good Old Days
14.What A Waster
15.What Became Of The Likely Lads(新曲)
16.I Get Along

(suepyon)

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