森山直太朗ほか、日本のスタンダードを熱唱。そしてこんな演出も…!

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大阪では30度を超えた真夏のような5/30(日)、大阪城ホールでラジオ局FM802によるライヴイベント<80215 special INGNI presents SongLetters ─Dear J-STANDARD─>が行なわれた。このイベントは、世代やジャンルを超えてうたい継がれる“日本のうた”を、日本を代表するミュージシャン達が披露する一夜限りのもの。選曲は出演ミュージシャン自身が選び歌うイベントだ。この日の観客は12,000人。この観客がステージを360度囲むスタイルでライヴが行なわれた。

トップバッターにはSTARDUST REVUEが「木蘭の涙」(STARDUST REVUEのオリジナル)を披露。この日は楽器をおいてアカペラ・グループとして歌った。そしてギタリストとして大活躍の押尾コータローが「戦場のメリークリスマス」(坂本龍一)をたった1本のギターで展開。そして宮沢和史が「すばらしい日々」(ユニコーン)など、アーティスト達がオリジナルを交えて披露。ほかにも沢 知恵やNemo(COOL DRIVE)、矢野真紀、この日のサポートバンドの中心メンバー山弦が登場した。そして中盤にシークレットゲストで佐野元春が登場! 「招待してくれてありがとう!」と「ヤングブラッズ」(佐野元春オリジナル)1曲を歌った。

後半は、Salyuとプロデューサー小林武史が「口笛」(Mr.Children)などを歌った後、山崎まさよしと押尾コータローは、「モンキーマジック」(ゴダイゴ)、「太陽にほえろ! 愛のテーマ」(刑事ドラマコント付き!)などをメドレーで演奏。葉加瀬太郎の「Etupirka」にBIKKE(Nathalie Wise)が詞を乗せて歌った後、「ナチュラルなアーティストばかりが集まっているイベントに、カラクリ人形みたいな私が来てスミマセン(笑)」と石井竜也が登場し「浪漫飛行」を歌った。再びSTARDUST REVUEがステージに現われ、「上を向いて歩こう」(坂本九)、「元気を出して」(竹内まりや)、そして東京部分を大阪にして歌った「東京ブギウギ」(笠置シズ子)を熱唱。ラストは森山直太朗が「愛し君へ」(森山直太朗オリジナル)、「家族の風景」(ハナレグミ)を披露。その直後、なんと、この曲で、ステージ後方の、アーティスト達の背中ばかりみていただろう観客一部が一斉に立ち上がり、「生きとし生ける物へ」のサビを歌い出した。彼らは、このために招待された地元高校~大学の合唱部の学生、約200人だったのだ(確かにさっきまで普通の服装だったのに、いつのまにか白シャツに黒ズボン!)。そして直太朗は歌を熱唱、コーラス隊もしっかり歌い、憎い演出と直太朗の鬼気迫る歌いっぷりを目の当たりにしてこのイベントは終了となった。

日本のスタンダード、アコースティック・サウンドを中心に展開されたこのイベントは、老若男女幅広い層が集まり、ゆったりと思い思いのスタイルで聴いていたのが、印象的だった。たった1回で終わらすにはもったいない、と思いながらも、うたい継がれる日本のスタンダードは、永遠なのだな、と感じさせられるイベントだった。

(後日、ライヴイベントの写真を含む記事ページをアップします。お楽しみに!)
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