【インタビュー】加藤和樹、スイートな新曲「Chocolate」リリース「日常の一部として組み込んでもらえるような曲になっていったら嬉しい」

2025.06.11 12:00

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◼︎いろんなジャンルの音楽、いろんな形式でのライブを通して様々な表現が出来るようになった

──カップリングの「Still Go!」も、すごくライブ感のある曲に仕上がっています。加藤さんご自身の作詞ですが、いつ頃お書きになったんですか?

加藤和樹:実は、次のツアーのタイトルが決まってからなんです。来年デビュー20周年なんですが、その前の年のツアーですから、20周年という到達点があって、さらにその先を見越したものにしようということで<Kazuki Kato Live “GIG” Tour 2025 ~ STILL GO ! ~>になりました。「Still Go!」、つまりまだまだ行くぜって気持ちを込めて書いた歌詞です。

──書いていく過程はいかがでしたか?

加藤和樹:今回、言葉選びというか音ハメが難しかったんです。サビの始まりでどうしても「Still Go!」っていう言葉を入れたかったんですけど、音符の数に対してどう言葉をはめるのがいいのか、レコーディングの時もディレクターと一緒にかなり試行錯誤しました。詰めすぎるとどうしても言葉のお尻が聞こえなかったり、言葉の1音目が聴こえなくなったりして。そういうさじ加減というか、何度も書き直しながら言葉を整えていきました。

──“まだまだ行くぜ”という気概は、20周年直前の今だからというよりも、ずっと加藤さんの心を突き動かしている軸でもあるのかなと感じます。

加藤和樹:それはあると思いますね。でも、やっぱり20年も経つと思いとして変わる部分もあるし、根本的に変わらないものもあって。変わらずに持ち続けているのは、「やればできる」っていう精神。歌詞にも書いたように、「時代」や「世界」は変化していくけど、僕らは「今」を生きているからこそ、変えていかなきゃいけない部分もある。ある意味時代の流れに乗ることも大事だけど、そんな中でも譲れないものを持ち続ける勇気とか、流されずに自分のペースを貫くぞって開き直る部分もないとダメだなって、この曲を書きながら自分にも言い聞かせてましたね。

──今回のシングルは、新曲はもちろん、カバー曲のライブバージョンなども収録されていて、次のツアーへの期待感がかなり高まる仕様になっていますね。

加藤和樹:そうですね。「Still Go!」という楽曲に込めた思いもそうですけど、やっぱり20周年に向かう勢いも感じていただきたいので、割とノンストップじゃないですけど、結構激しめな“脂肪燃焼ライブ”のツアーになると思いますよ(笑)。新旧のアガる楽曲とか、これはかなり懐かしめだなっていう曲も多いかなと思います。

──ということは、今回もバンド編成で。

加藤和樹:もちろんです。もうガンガン攻めますよ。自分たちも含めてではありますが、みんな大丈夫かなって思うくらい夏に向けて…というより、ひと足先に夏!ぐらいのライブになるんじゃないかなと思っています。

──そしてツアーが終わるとすぐに、恒例となってきたプラネタリウムでのライブ<加藤和樹 LIVE in the DARK -星空リサイタル vol.3->も開催されます。

加藤和樹:これはもう、自分のライフワークになりつつあるんじゃないかなと思います。プラネタリウムは、“見る”じゃなくて本当の意味で“聴く”ライブ。初めてやった時は「そうか、今自分の姿は見えてないのか」って新しい感覚の中で歌ってましたけど、一音一音、一言一言にものすごい集中力を使うんですよね。そういうところもすごく勉強になっています。

──同じ楽曲でもこれまで感じたことのない感覚で聴けたり、その曲の違う魅力に気づいたりして、毎回感動しています。

加藤和樹:全然変わってくるんですよね、不思議なもので。僕らやってる側も、そういう発見がすごくあります。いろんな形でライブをやることで、こんなにも表現の仕方が変わるんだって感じてますし。昔は、「これしかできない」っていうタイプだったんですよ。でもミュージカルに出会って、いろんな歌の表現ができるようになってきて、ピアノと2人でやったり、ちょっとバンドの編成を変えてやったり、そういうこともできるようになってきたんです。音楽と言っても表情は一つじゃないですからね。いろんなジャンルの音楽、いろんな形式でのライブを通して様々な表現が出来るようになったので、今回のツアーやプラネタリウムなどでも、そういう“色の違い”を楽しんでいただけたらなと思っています。

──来年はいよいよデビュー20周年。今年後半の展開も楽しみにしています。

加藤和樹:まだ発表してないものも含めると、今年は今までで一番歌ってるんじゃないかっていうぐらいの年になりそうです。昨日じっくりスケジュールとにらめっこしてたら、「…ちょっとやばいかも」って一瞬思いましたけど(笑)。でも本当に、たくさんの素晴らしい出会いに感謝しています。そこで受けた刺激を、今度は自分が次へと渡していけたらなって思います。

取材・文◎山田邦子

シングル「Chocolate」
2025年6月11日(水)発売

■Type-A(CD+DVD)
価格:2,800円(税込)
1. Chocolate
2. Still Go!
3. Flaming ice (CDKK2 Live ver.)
4. 青空 (Respection Live ver.)  ※THE BLUE HEARTS カバー
「Chocolate」MV+メイキングDVD

■Type-B(CD)
定価:¥1,700円(税込)
1. Chocolate
2. Still Go!
3. Flaming ice (CDKK2 Live ver.)
4. 青空(Respection Live ver.)  ※THE BLUE HEARTS カバー

■Type-C(CD)
定価:¥1,700円(税込)
1. Chocolate
2. Still Go!
3. 歌うたいのバラッド(Respection Live ver.) ※斉藤和義カバー
4. 接吻(Respection Live ver.)  ※Original Love カバー

※特典情報の詳細はテイチクエンタテインメントHPにて

リリースイベント情報
5月19日(月)タワーレコード神戸店 店内特設スペース
握手会・ポスターお渡し会 ※ミニライブやトークはございません。
18:30 スタート

6月15日(日)新宿マルイメン 8階イベントスペース 
トーク&握手会
14:00 スタート

6月21日(土)金沢フォーラス 6F KUUGOスクエア
トーク&握手会
14:00 スタート

※詳細はテイチクエンタテインメントHPにて
https://www.teichiku.co.jp/artist/kato-kazuki/

<Kazuki Kato Live “GIG” Tour 2025 ~STILL GO !~>
2025年
6月19日(木)宮城・仙台 darwin
6月30日(月)東京spotify O-EAST
7月2日(木)愛知・名古屋DIAMOND HALL
7月3日(木)大阪 GORILLA HALL
7月5日(土)広島 CLUB QUATTRO  
7月6日(日)福岡DRUM LOGOS
7月9日(水)神奈川・横浜 KT Zepp Yokohama
※チケット発売中:https://www.katokazuki.com/