【インタビュー】World’s End Super Nova、1stアルバム『EHON』発売「めちゃめちゃ信頼できる曲たちで出発」

2023.10.11 12:00

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■ ミラーボールがクリエイティブなスイッチを入れる

── 今回はライヴでやられている全8曲が収録されましたが、他にも候補曲はあったんですか?

ツモト:この新作を作る際、14曲ぐらいは録ってはいて。その中から選んだ感じではあるんですよ。まだ世に出してない曲もいくつかあるし、既存の曲でも録り直した曲があります。だから、次作にも期待してもらえたら、と。

── リリース後はどういった動きを考えていますか?

ツモト:11月から全国をツアーでまわる予定です。今、絶賛組んでる最中なんですけど、来年の2月か3月ぐらいまではやろうと考えてて。全体で20本ぐらいにはなると思います。

── 今後、何かやってみたいことはありますか?

ツモト:今、3ピースでやれることは精一杯やれてると思うので、VJや照明の方が毎回いて、かっちりとショウ的というか、ひとつの作品としてライヴを作れたらな、という漠然としたイメージはありますね。これまでも自主企画のときは僕の描いた絵を飾ったり、ミラーボールを真ん中に置いたりしてるんですけど。

── WESNとミラーボールって、結びつくような結びつかないような。

ツモト:パリピな感じではなく、ホンマに暗い中、ミラーボールがひとつだけフワッと光を放ってるみたいな、ゆらゆらと揺れてるのが好きなんです。

── 何かキッカケがあったんですか?

ツモト:NOAでフジロックに出させてもらったとき、ステージとステージの間に山の中を歩く抜け道みたいなのがあって、進んでいった先に、ひとつだけ吊ってあるミラーボールの光で森全体が照らされて揺らいでるという光景が広がってたんです。それが自分の中で絶対に必要な景色というか、これを絶対に憶えておこうと決めたぐらい。そこからミラーボールがクリエイティブなスイッチを入れる存在みたいなモノになったんですよ。ミラーボールがあると、その世界に没入できる感じがあって。

── WESNの曲だけ聴くと、演出的なモノは削ぎ落として、人と人が向き合うだけの空間を好むのかなと想像もしてたんですけど、世界観をより表現するためにいろんなアプローチを試していきたいという情熱があるんですね。

ツモト:そうですね。ただ、無骨な3ピースバンドもむちゃくちゃ好きなんで、その対比みたいなものも表現できたらいいなと。売れてらっしゃる方のライヴを観に行くと、オーケストラやたくさんのサポートミュージシャンの中でやってたりして。その神々しさもいいなと思うけど、やっぱりメンバーだけでやってるのがいちばん良かったりもしますからね。

取材・文:ヤコウリュウジ

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アルバム『EHON』

2023.10.04 Release.
品番:WKSD-001
価格:¥2,200( 税込 )
JANコード:4522197148267
レーベル:惑星堂
流通:PCI MUSIC
linkfire:https://lnk.to/eTfYkW

<収録曲>
1. 惑星と流星群
2. ミッドナイト ソングライティング
3. 愛の歌
4. ぬくもりの歌
5. 未完傑作
6. いつか最愛をあなたへ
7. 凌霄花の流れる日々に
8. 夜の歌

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