沢尻エリカ、雑誌企画で往年の名女優になりきる。「ピカイチはやっぱりバルドー。」

■ 沢尻エリカ インタビュー
── 「sweet」撮影エピソード
「もう全カットお気に入りです。往年の女優というと私の中で何人か思い浮かぶ方がいるのですが、編集部の方もまったく同じ方を思い描いていて、うれしかったです。女の子だったら絶対憧れてしまうシチュエーションでの撮影でしたね。
ピカイチはやっぱりバルドー。写真もヘア&メイクも衣装もすべて含め、“ハマった!”っていうかんじでした。イーディは個人的に好き。全体を通していいバランスに仕上がっていると思います」
── 約3週間のドラマ撮影を終えて
「今回1人2役を演じるため、2人分の撮影が必要だったのためかなりタイトなスケジュールだったんです。撮影1日目からかなり過密でしたし、前半は寒い日が続いていたので、乗り切れるか不安になったこともありましたが、後半はテンポよく進み、振り返ってみると本当にあっという間の3週間でした。
役者業を復帰してみて改めて、“想像していた以上におもしろかった”と感じました。ですので、撮影中あまり寝る時間がなくても、寒くても、全然へっちゃらでした。途中、“もしかしたら風邪をひいちゃうかも”と思う瞬間もありましたが、その日は栄養を求めて火鍋を食べに行きました。そうしたら一気に蘇りましたね。私、体はわりと強いほうなんです。
クランクアップの瞬間“もしかしたら感動して泣いちゃうかも?”と撮影前は密かに思っていましたが、実際はその真逆でした。最終日は朝6時から翌朝の9時までずっと撮影だったので、スタッフのみなさんも変なテンションになっていたこともあり、感動というより“やっと寝られるー!”という現実的な思いが先だってしまいました(笑)。」
── 共演者とのエピソード
「村上さんはとても素晴らしい役者さんでしたし、(中村)蒼くんは若いのにとてもしっかりしていて。岡田さんはアキちゃんというおかまの役がすごくハマっていておもしろく。初めて共演させて頂く方ばかりでしたが、とてもいい感じでしたし、やりやすかったです」
── 撮影エピソード
「絵瑠はシェフなので、厨房のシーンを1日でまとめて撮影した日があり、その日は油をたくさん使って魚のポアレを作るシーンが続いたので、油のにおいにやられてしまったことがありました。そのときは少しキツかったですね。レストランのシーンではお客様にふるまうためにたくさんの美味しそうな料理が用意されているのですが、私はそれを指をくわえながら眺めつつ、たまにキッチンにつまみ食いできるものを探しに行って、ケーキを少し分けてもらったりするのが、ちょっぴり幸せでした(笑)」
── 似ている点、共感する点
「演じる前はどちらにも部分的に共感できる点があるように思えたのですが、演じてみると、ふたりとも私とは別人でしたね。演技していくと、新たな人間像が蓄積されていったり、そうすることで人生や役柄の方向性が若干修正されていくんです。それがお芝居の醍醐味でもあるのですが、演じる前に思い描いていた“こんな子なのかな?”という想定と自分自身とでは、ふたりともまったく違う感じでした。」
── みどころ
「この作品は一話見終わるごとに次のストーリーが気になって仕方なくなる仕掛けみたいなものもありますし、気楽な気持ちで楽しめる作品になっていると思います。私もまだ本編を観られていないので、出来上がりが楽しみ。絵瑠と絵夢という真逆な女の子を演じ分けられたということも自負していますし、“この子はこういう子だな?”“こういう子いる”というかんじで、皆さんにも楽しんで頂けると思います」







