川田まみ、2ndアルバム『SAVIA』特集内インタビュー

川田まみ(以下、まみ):そうですね。私の中に13本の葉脈が流れていて、その端々に13コの曲がある感じっていうんですか。1曲1曲、色々なカラーを持ってるし、イメージも全然違うし。
まみ:正にそういう作品なので“SAVIA”って言葉がピッタリなんじゃないかと思っています。もちろん、1stアルバム『SEED』(=種)から繋がりもありますし。雑誌かテレビで“SAVIA”って言葉に出合った時から、言葉の響き、意味も含めて大好きで、いつか何かのタイトルに使おうと大切に温めていたんですよ。それがようやく使える作品になったなと嬉しくて。
まみ:確かに井内さんの曲は、男性にはない柔らかさ、優しさ、女性らしい芯の強さがあるので、私自身、優しい気持ちで歌詞を書いているかもしれないです。アーティスト“川田まみ”はクールなイメージが強いんですけど、こういう曲では本来の自分に向き合えるというか…とはいっても、さっぱりした大雑把な性格なので(笑)、逆に自分の中にある僅かな女性らしさを曲が引き出してくれてる感じかもしれないですね。
まみ:あんまりないんですが…あ、「intron tone」は高瀬さんから曲をいただいた時からタイトルが付いてました、珍しいことに。
まみ:生物科学の専門用語で【遺伝子(DNA)が複製される時、いらなくなる成分】の名称らしいです。そこから派生して、高瀬さん的には“世の中にいらないものってあるのか? そういうモノにこそ、実は存在価値があるんじゃないか?”っていう意味で付けたみたいで。歌詞を書く前に“intron tone”について書いてある科学雑誌をドッサリ渡されて“これ読んでおいて”って(笑)。
まみ:ま、一応読んで私なりの解釈で歌詞を書きましたけど(笑)。他は、だいたい曲の持っているイメージを大切に歌詞は書いてます。上がってきた曲を聴いていると風景や色味が見えてくることがあって。本作でいえば「portamento」「赤い涙」「最後の約束」とか。
まみ:うーん…これは曲から感情的なものが見えたっていうか。アルバムの曲達はエネルギーに溢れるものが多いし、私自身も自分と向き合って真っ直ぐに前を向いて歩いていきたい、というイメージで制作に取り組んでいたんですね。そんな中、「翡翠-HISUI-」はテンション感が全く違っていて、聴いた瞬間、メロディーから哀愁感が漂ってきて。その曲が持ってる世界観にドップリ浸るような感じで言葉を書き綴っていきました。しかも台湾ライヴを終えた後、帰国してすぐのテンションが高い時に曲を渡されたので、気持ちを切り替えるのに大変だった(笑)。
まみ:ホントに(笑)。あと、曲を聴いている時、ポン!と言葉が出てくる場合もありますね。例えば「DREAM」の“my dream♪”っていう部分は、1回サラッと聴いただけでメロディーと一緒に言葉が降ってきたっていう。そういう場合は、その1フレーズからイメージを膨らませて歌詞を書き進めていきました。







