最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その1
国内のシンセが勢ぞろいするイベント「シンセサイザーフェスタ2008」が池袋アムラックスホールにて11月28、29日に開催された。この模様を3回に渡ってお伝えしよう。
このイベントはJSPA(日本シンセサイザー・プログラマー協会)が主催。国内のシンセサイザーメーカー・代理店15社が出展、さまざまなシンセサイザー・音楽制作関連商品を展示した。また、会場内のステージではライブパフォーマンスや注目製品の紹介などが行われ、来場者の耳目を集めていた。楽器店などではまだデモされていないような新製品も含めて多くのハードウェア・ソフトウェアに実際に触れられるということで、ほかでは体験できないような満足感を得た来場者が多かったようだ。ここでは各社の出展内容を中心に紹介しておこう。
◆インターネット ──────
目玉は10月末に発売されたばかりの「Singer Song Writer Lite 6.0」。
作曲・編曲支援機能が充実した初心者向けのシーケンスソフト。新バージョンでは楽譜入力に加え、ピアノロールをサポート。オーディオ関連では、オーディオトラックが4本に増加、オーディオファイルの読み込みにも対応したことで、VOCALOIDを使った曲制作もやりやすくなっている。圧巻なのは編曲支援機能。およそ65ジャンル4,000フレーズのオーディオループ&MIDIフレーズ素材、コード進行素材が新規に追加され、これらの素材を組み合わせるだけで伴奏作成が可能になっている。すでに発売済みの同社のMIXTUREのデータもすべて含まれているという。
このほか、Gacktの声を使ったボーカルシンセサイザーVOCALOID「がくっぽいど」、音声編集ソフト「Sound it! 5.0 Noise Reduction Pack」も展示。Sound it!の新パッケージNoise Reduction Packはあらたにノイズ除去機能を装備。Sonnox社の高品位ノイズリダクションエフェクトを搭載しながら1万円台という低価格が魅力だ。
◆インターネット オフィシャルサイト
Singer Song Writer 6.0 Liteはコードを指定し、搭載されるアレンジデータを指定するだけで伴奏が作成できる。
Sonnox社のノイズリダクションエフェクトを搭載したSound it! 5.0 Noise Reduction Pack。
◆エムアイセブン ──────
HipHopのトラックメイカー向けのハード&ソフトパッケージ「Fat Beat Station」で再び注目を集めるPropellerhead「Reason 4」を中心に、NovationのコントローラReMOTE 25 SL COMPACT、Nocturnなどを合わせて展示。ソフトウェアではReason Drum Kits、Reason Pianos、Abbey Road Keyboards、Reason Electric Bass ReFillsといったライブラリをバンドルしたお買い得なパッケージ「Reason Premium Edition」が注目を集めていた。
ステージで行われた「次世代シンセがジェット大集合」でも異彩を放っていたPercussa「AudioCubes」。キューブ同士を近づけたり遠ざけたり、並べ替えたりすることでMIDI対応の楽器やソフトをコントロールするという一風変わったコントローラーだ。色や明るさが変えられるなどライブパフォーマンスで目立つことうけあいだ。
◆エムアイセブン オフィシャルサイト
シンセサイザー、サンプラー、ミキサー、エフェクター、シーケンサーを統合し、それらをラックに並べる感覚でスタジオ環境を構築できるReason 4。
NovationのMIDIキーボード/リモートコントローラーReMOTE 25 SL COMPACT。鍵盤のほかつまみやボタン、パッドを多数備える。Novationが独自に開発した「Automap Universal」機能によりカンタンな設定でDAWの操作が可能になる。
◆学習研究社 ──────
「大人の科学」シリーズの「テルミンmini」やアナログシンセサイザー「SX-150」で楽器マニアのド肝を抜いた学研。注目はもちろん、最新モデルの「テルミンPremium」。
テルミンPremiumでは、テルミンminiではできなかった音量のコントロールも可能になった上位モデルだ。スピーカーも内蔵され、より手軽に演奏が楽しめるようになっている。29日のステージではSX-150サウンド&パフォーマンスコンテストの発表も行われた。
◆大人の科学.net
小型ガジェット好きの心をくすぐるテルミンmini、SX-150、テルミンPremiumといったがずらりと並ぶ学研のブース。
9,975円と「大人の科学」シリーズとしては高価(?)なテルミンPremium。発売は12月18日より。
◆クリプトン・フューチャーメディア ──────
「歌う」「弾く」「叩く」をキャッチフレーズに展開。「歌う」はボーカルシンセとしてすでにDTMユーザー以外にも有名になったVOCALOID「初音ミク」「鏡音リン・レン」。
「弾く」はギター音源の「RealStrat」「RealGuitar 2L」。多彩な演奏パターンが用意されるほか、リアルタイムでの演奏も可能。鍵盤で左手でコード指定、右手で押さえる鍵盤により弾く弦やストロークやアルペジオ、ミュートストラムなどの弾き方を指定するといった操作で、ギター特有の奏法の数々がギター未経験者でも表現できるというわけだ。
最後の「叩く」はドラム音源。カンタンな操作性を追及した「EZ drummer」と、エフェクトやドラムキットの入れ替え、ミキサーのルーティングなどのカスタマイズを可能にした上位モデル「Superior Drummer 2.0」がラインナップされる。
このほか、オーケストラ音源のVIENNA「Vienna Instruments」シリーズも展示され、ソフトウェアシンセサイザーの表現の幅広さを見せ付ける展示内容となっていた。
◆クリプトン・フューチャーメディア オフィシャルサイト
RealStratとRealGuitar 2Lの画面。コードの自動判別により押さえる弦を表示、パターン指定や、鍵盤の右手の打鍵によりさまざまなフレーズ、奏法が表現できる。バッキングもソロも自由自在だ。
Superior Drummer(左)とEZdrummer(右)はMIDIに反応してビジュアルがアクション。キットの入れ替えでパーツの表示も変わり、直感的な操作が可能だ。
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その2
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その3
このイベントはJSPA(日本シンセサイザー・プログラマー協会)が主催。国内のシンセサイザーメーカー・代理店15社が出展、さまざまなシンセサイザー・音楽制作関連商品を展示した。また、会場内のステージではライブパフォーマンスや注目製品の紹介などが行われ、来場者の耳目を集めていた。楽器店などではまだデモされていないような新製品も含めて多くのハードウェア・ソフトウェアに実際に触れられるということで、ほかでは体験できないような満足感を得た来場者が多かったようだ。ここでは各社の出展内容を中心に紹介しておこう。
◆インターネット ──────
目玉は10月末に発売されたばかりの「Singer Song Writer Lite 6.0」。
作曲・編曲支援機能が充実した初心者向けのシーケンスソフト。新バージョンでは楽譜入力に加え、ピアノロールをサポート。オーディオ関連では、オーディオトラックが4本に増加、オーディオファイルの読み込みにも対応したことで、VOCALOIDを使った曲制作もやりやすくなっている。圧巻なのは編曲支援機能。およそ65ジャンル4,000フレーズのオーディオループ&MIDIフレーズ素材、コード進行素材が新規に追加され、これらの素材を組み合わせるだけで伴奏作成が可能になっている。すでに発売済みの同社のMIXTUREのデータもすべて含まれているという。
このほか、Gacktの声を使ったボーカルシンセサイザーVOCALOID「がくっぽいど」、音声編集ソフト「Sound it! 5.0 Noise Reduction Pack」も展示。Sound it!の新パッケージNoise Reduction Packはあらたにノイズ除去機能を装備。Sonnox社の高品位ノイズリダクションエフェクトを搭載しながら1万円台という低価格が魅力だ。
◆インターネット オフィシャルサイト
Singer Song Writer 6.0 Liteはコードを指定し、搭載されるアレンジデータを指定するだけで伴奏が作成できる。
Sonnox社のノイズリダクションエフェクトを搭載したSound it! 5.0 Noise Reduction Pack。
◆エムアイセブン ──────
HipHopのトラックメイカー向けのハード&ソフトパッケージ「Fat Beat Station」で再び注目を集めるPropellerhead「Reason 4」を中心に、NovationのコントローラReMOTE 25 SL COMPACT、Nocturnなどを合わせて展示。ソフトウェアではReason Drum Kits、Reason Pianos、Abbey Road Keyboards、Reason Electric Bass ReFillsといったライブラリをバンドルしたお買い得なパッケージ「Reason Premium Edition」が注目を集めていた。
ステージで行われた「次世代シンセがジェット大集合」でも異彩を放っていたPercussa「AudioCubes」。キューブ同士を近づけたり遠ざけたり、並べ替えたりすることでMIDI対応の楽器やソフトをコントロールするという一風変わったコントローラーだ。色や明るさが変えられるなどライブパフォーマンスで目立つことうけあいだ。
◆エムアイセブン オフィシャルサイト
シンセサイザー、サンプラー、ミキサー、エフェクター、シーケンサーを統合し、それらをラックに並べる感覚でスタジオ環境を構築できるReason 4。
NovationのMIDIキーボード/リモートコントローラーReMOTE 25 SL COMPACT。鍵盤のほかつまみやボタン、パッドを多数備える。Novationが独自に開発した「Automap Universal」機能によりカンタンな設定でDAWの操作が可能になる。
◆学習研究社 ──────
「大人の科学」シリーズの「テルミンmini」やアナログシンセサイザー「SX-150」で楽器マニアのド肝を抜いた学研。注目はもちろん、最新モデルの「テルミンPremium」。
テルミンPremiumでは、テルミンminiではできなかった音量のコントロールも可能になった上位モデルだ。スピーカーも内蔵され、より手軽に演奏が楽しめるようになっている。29日のステージではSX-150サウンド&パフォーマンスコンテストの発表も行われた。
◆大人の科学.net
小型ガジェット好きの心をくすぐるテルミンmini、SX-150、テルミンPremiumといったがずらりと並ぶ学研のブース。
9,975円と「大人の科学」シリーズとしては高価(?)なテルミンPremium。発売は12月18日より。
◆クリプトン・フューチャーメディア ──────
「歌う」「弾く」「叩く」をキャッチフレーズに展開。「歌う」はボーカルシンセとしてすでにDTMユーザー以外にも有名になったVOCALOID「初音ミク」「鏡音リン・レン」。
「弾く」はギター音源の「RealStrat」「RealGuitar 2L」。多彩な演奏パターンが用意されるほか、リアルタイムでの演奏も可能。鍵盤で左手でコード指定、右手で押さえる鍵盤により弾く弦やストロークやアルペジオ、ミュートストラムなどの弾き方を指定するといった操作で、ギター特有の奏法の数々がギター未経験者でも表現できるというわけだ。
最後の「叩く」はドラム音源。カンタンな操作性を追及した「EZ drummer」と、エフェクトやドラムキットの入れ替え、ミキサーのルーティングなどのカスタマイズを可能にした上位モデル「Superior Drummer 2.0」がラインナップされる。
このほか、オーケストラ音源のVIENNA「Vienna Instruments」シリーズも展示され、ソフトウェアシンセサイザーの表現の幅広さを見せ付ける展示内容となっていた。
◆クリプトン・フューチャーメディア オフィシャルサイト
RealStratとRealGuitar 2Lの画面。コードの自動判別により押さえる弦を表示、パターン指定や、鍵盤の右手の打鍵によりさまざまなフレーズ、奏法が表現できる。バッキングもソロも自由自在だ。
Superior Drummer(左)とEZdrummer(右)はMIDIに反応してビジュアルがアクション。キットの入れ替えでパーツの表示も変わり、直感的な操作が可能だ。
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◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その3
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