3つの弦楽器が生み出す和音、ライヴ映像をたっぷりお届け!
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ギター、三線、ヴァイオリン 今までにない変則ユニットで弦楽器のもつ“しなやかさ”と“強さ”を最大限に活かし、青春の唄を表現する3人組、CHABA。 大阪のストリートを中心に活動してきた彼らが、4/1、東京にてフリーライヴ<キネマロック PRESENTATION vol.1>を敢行! MCU(KICK THE CAN CREW)も推すCHABAのライヴ、当日はたくさんの人が会場に駆けつけた!(MCUのコメントなど特集ページはこちら) そして彼らはメジャー・デビューすることをこのライヴで発表し、また新たな大きな一歩を踏み出した。 そんな現在、大注目のCHABAのライヴの様子を、遠くて来れなかった人、まだCHABAのライヴを観たことがない人、そしてファンの皆さんに、たっぷり映像でお届けしちゃいます! |
曲は、王道のポップスからファンタジック路線、民謡のラインをなぞったものなど様々。演奏形態もベースとドラムを入れたバンドで聴かせたり、3人だけのアコースティック風に聴かせたりと、いきなりサウンドの広さを見せつけていく。あくまでも想像の時点で不確かだったアンサンブルが、曲を重ねるごとに真新しい感動を呼んでくるというのが何とも言えず、気持ちよかった。 そこで演奏される曲がどんなルーツに基づいていようが、関係ない。つまりは彼ら3人がこれまで個々に心を震わせてきた音とリズムをCHABAとして表現しようとした際に、最も伝えるべき“歌”に焦点を定めてさえいれば、その音はまるでスタンダード・ミュージックのような安定感を持って響くことができるからなのだろう。 同じ国の中でこう言うのも妙な話だが、少し前まで海外のような異文化扱いにあった沖縄の伝統楽器や音階も、今では日本中の人が自分たちの国の文化として愛するようになった。高貴なイメージに包まれたヴァイオリンにしても、ロック界では楽曲の彩りとして導入されることが多かったものの、きちんと主体性を求められるようになった。そして中心には、馴染み深いギターの音がしっかりと立っている。 よく考えれば、そんな3つの弦楽器が生み出す和音が、日本人のハートを掴まないわけがないのだ。メロディの明るさに、ワクワクする。アレンジの太さに、ドキドキする。食い入るようにステージを見つめながら無意識に身体を反応させる観客の表情が、それを実証していた。 CHABAには、生み出せる楽曲の幅として限りない広さがある。と同時に、それだけ指針となるものの強さをも求められ続けていくだろう。けれど、先日リリースしたシングル「白い踊子」しかり、この日に聴かせた一曲一曲が、これからさらに大きなマーケットへ踏み出すCHABAの、じつに頼もしい足並みを感じさせた。時には情緒たっぷりに、時には攻撃的に。きっと彼らなら、もっと多くの人々を震わせることができる。漠然と脳裏にあった疑問の代わりに、そんな確信をもらえたライヴだったように思う。 文●川上きくえ |