<アースデイ東京2004> ■4月17日(土)、18日(日) 代々木公園イベント広場一帯 ★アースデイ・コンサート 【17日】アナポーニャ、田野城寿(Sax)+武田双雲(書道)パフォーマンス、はじめにきよし、渋さ知らズオーケストラ ほか 【18日】窪塚洋介+A.K.A.+空水(楽曲提供:坂本龍一)、DACHAMBO、ハウンドドッグ ほか ★アースガーデン NPO/NGOの出展。エコ雑貨や有機食品など、自然派の品々が並ぶフリーマケット。 ★アースデイ・キッチン オーガニック・エスニックフードの提供。使用する食器は使い捨てではなく、洗って返却します。 ★ヘンプ体験村 ヘンプ(麻)オイルマッサージ、アクセサリー、ヘンプ建材など、ヘンプを使った体験企画。
■4月25日(日) 明治神宮参集殿 ★BeGood CafeVol.64 アースデイ・スペシャル これから一年間、みんなで環境を守る宣言をオープン・ミーティングで討議。 ゲスト:C.W.ニコル、枝廣淳子、辻信一、窪塚洋介、中嶋朋子 協力参加費:2,000(会員1,000) 上記以外にも、都内各所で関連イベントが開催されます。詳しくは、公式サイトをご覧下さい。 | | | ▲記者発表での一コマ | C.W.ニコル(以下、ニコル):大勢の人が集まって、楽しんで、これからの世界はどうすればいいのかと考える。そこには音楽があったり、いろんなイベントがある、明るい場になるんですよね。暗いニュースばかりでしょ? 僕個人は、ロックが大好き! 僕はハウンドドッグのみなさんの音楽を聴いたことはあるけど、ゆっくりと話したことがなかったんですよ。話してみたら、本当にイイお兄さんたちですよ。ファンの人たちにとって、自分の大好きなグループが環境のことも考えてるっていうことは、自分たちも考えたほうがいいのかなぁと思うきっかけになる。何で考えているのかっていうこともね。 ――<アースデイ東京>は、みんなで楽しく過ごしながら地球のことについて考える、ということがイベントの主旨ですが、何かルールはありますか? ニコル:人の嫌がることをしない。嫌な言葉をかけたり、喧嘩したり、ゴミを捨てたり。当然のことですよね。あとは楽しめばいいよ。このお祭りで、隣の人に話し掛けたりするのは、ぜんぜん変じゃない。祭りと一緒ですよね。心や考えの市場だと思います。ひとつの神や一人の政治家のためじゃなくて、地球全体のことですから。英語で言うと、Earth Fairというニュアンスですね。 ――記者発表の場で、窪塚洋介さんが「石油を独り占めしようとする人がいるから戦争が起きる。人の手で栽培できる麻をエネルギー源とすれば戦争なんて起こらない」というようなことをおっしゃっていましたが、ニコルさんとしてはどう思われますか? ニコル:僕は彼よりずっと年上で、いろんなことをやってきてますから……。そう単純なことじゃないな。しかし、僕も昔から見てきてね、今度の戦争の元は石油だよ。どう見ても石油だと思います。 ――平和のためには、環境を守ることも不可欠ですか? ニコル:当たり前ですよ。僕はエチオピアで国立公園を作るために、山賊と密猟者と戦って、203人を捕まえて、うち1人を殺しました。もし、僕の家族に誰かが攻めてきたら、僕は止めます。でも僕は、誰かの家族を攻めたくないし。平和のほうが楽しいし、いろんなことができる。音楽も大事ですから。 ――では最後に、BARKSを見ている音楽ファンにメッセージをお願いします。 ニコル:ブライアン・ジョーンズは僕の後輩なんです。昔はローリング・ストーンズの用心棒も務めました。そんな、60歳を超えたロックファンがアースデイの親父ですから、来て!(笑)
| C.W.ニコル 作家。ナチュラリスト。(財)C.W.ニコル・アファンの森財団理事長。 1940年、イギリス、南ウェールズ生まれ。17歳でカナダに渡り、北極地域の野生生物の調査を行なって以降、カナダ政府の漁業調査局、環境局技官として12回におよぶ北極地域の調査を行なう。'62年に空手修行のために初来日し、'81年から長野県黒姫に居を構え、作家活動に入り、エッセイや公演などを通し、環境問題に関する積極的な発言・行動を起こしている。 |
取材・文●望木綾子 | |