──来日の前、米国で<バック・トゥ・ザ・ベーシック・ツアー>を開催していたが、ヘヴィ・ロックが衰退する中、リンプ・ビズキットにとってのベーシックとは? フレッド:KORNと一緒に<バック・トゥ・ザ・ベーシック・ツアー>をしていた。ヘヴィ・ロックが低迷しているとの意見があるが、俺は以前と変わらないと思っている。ただロックの中でも、品質のよくないロックが溢れていて、飽和状態だというのはその通りだ。そのせいで良いロックと悪いロックが勘違いされている面があると思う。<バック・トゥ・ザ・ベーシック・ツアー>に関して言えば、ニュー・アルバムが出たこともあるし、今回こうしてマイク・スミスという新メンバーを加えたことで、自分たちが一からやり直す。新たな気持ちを持って、あまり大きな会場ではなく、小さな会場で親近感のあるショウをコアなファンに見て欲しかった。ベーシックに戻ってやりたいと思っていたんだ。 ──日本のオーディエンスの印象、今回の来日の意気込みは? フレッド:今回こうして来日したのは、前回日本でプレイしたときオーディエンスの反応が素晴らしかったので、またショウをしたいと思っていたからだ。新作のプロモーションではないし、日本ですごく売れてるからでもない。日本でのファンの反応が素晴らしかったから、ぜひまた日本に来たいと思っていたんだ。日本のファンは自分たちの音楽を信じていると思うし、バンドをすごく高く評価している。コンサートのときもバンドと一体化して楽しんでくれる。今回、マイク・スミスにとっては初来日だ。日本は自分たちにとって特別な場所。ほかの国で経験したことのないコンサートがこの国で経験できることを彼にも知ってほしい。マイクに日本を見せたいという気持ちもあったんだ。日本はすごくスピリチュアルなところだと思うし、素晴らしいと思う。みんなからエネルギーを受け取ることによって、いいライヴになると思う。逆にエネルギーがなければ、最悪なショウになってしまうかもね。 ──今回の来日で楽しみにしていたことはある? マイク:今回初来日なんだけど、昨日の朝早く着いたから残念ながらまだ時間が取れてないんだ。今朝は早めに起きて日本庭園を歩き回ったよ。日本の伝統的な建築物なんかを見てみたいね。滞在中にとにかく、いろんなものをたくさん見たいね。 フレッド:今回集まってもらったのに遅れてすまなかった(インタヴューは約30分遅れでスタートした)。実は息子のダラスにおもちゃを買っていたんだ。日本には素晴らしいおもちゃがたくさんある。この滞在中にいろいろ買いたいと思ってるんだ。日本に来る度にお金も時間もおもちゃ屋で費やすことが多いよ。ショウに関して言えば、日本はとてもスピリチュアルな国だし、日本のファンは一体感があって、一人ひとりがバンドが日本に来てうれしいんだという気持ちを感じさせてくれる。これを当然と受け止めるんじゃなくて、ありがとうの気持ちを持ちながら素晴らしいショウをできればと思うよ。 ──PVにはハル・ベリーなど有名女優が出演しているけど、好きな映画は? フレッド:時代に左右されない素晴らしい映画がたくさんあると思う。中でも『地獄の黙示録』や『アラビアのロレンス』が好きだ。あとは『ファイト・クラブ』『シックスティーン・キャンドルズ』『ブレックファスト・クラブ』なんかもね。映画も音楽と一緒で受け取る時の自分の気分や体調、考えによって印象が違ってくると思う。すごく面白いと評判の映画を観に行っても、その時の気分に合わなければ面白くなかったと思うだろう。反対にすごく自分の気分がノッていて、映画の内容と気分がリンクしたら素晴らしいと思うだろうね。 マイク: 俺は『アウトサイダー』が好きだよ。 >>次のページを読む |