【フジロック】巨大なフロアーへと変貌したWHITE STAGE

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3日間にわたって続いたFUJI ROCK FESTIVALもいよいよ最終局面。WHITE STAGE最後を飾るのは、かつて雨と嵐のFUJIROCK'97において、富士山のかぶりもので名曲「富士山」を激唄したあの電気グルーヴである。

卓球の
「こんにちは電気グルーヴでございます!!」というMCと共に「ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ」がスタート。

野太い4つ打ちのキックが大地を震わせ、自在に表情を変える電子音が山中にこだまする。文句なしにWHITE STAGE史上最も多く詰めかけた観客もいっせいに揺れ始める。

ステージ上にセットされた機材卓には、G3パワーブックに目をやりながらサンプラーやミキサーを操作する卓球とKAGAMI、ターンテーブルでスクラッチやブレイクを繰り出すDJ TASAKAの3人。ニューアルバム『VOXXX』リリース後のツアー「ツアーツアー」と同じメンツだ。

やがて大歓声とともに真打ちピエール瀧が登場。毎回ヘンな格好で趣向を凝らしてくれるが、今回はというと…手が長っ!! 上に伸ばすとゆうに3メートルは超えるという異常な長さである。

広いステージにもかかわらず、両腕を窮屈そうに降りまわしながらオーディエンスを煽る姿はかなり笑えた。ロング・ヴァージョンだった「ジャンボタニシ」では声が枯れるほど絶叫。卓球もステージ前方に飛び出して瀧とボーカルの掛け合いをしたかと思うと、また後方の卓まで走って戻り、ギリギリのタイミングでリズムチェンジとかなり忙しそうに動きまわっていた。

以前インタビューの時に、ツアーのたびにステージ構成やサウンドシステムは0から考え直すので、特別なイベントは新しい手法を試すのには良い機会だみたいなことを話していたことがあった。

今回のセットもすべての曲がよりフロア仕様な音にリミックスされ、ステージングも音に専念する卓球と観客の煽りに徹する瀧、という役割分担で前回のツアー時とはかなり違っていた。9月には電気自身が主催するテクノイベント「WIRE'00」が控えているだけに、よりコアなテクノモードに入りつつあるということなのかもしれない。

というわけで、電気の前に出演したLEFT FIELDも含め、この日のWHITE STAGEはロックというよりテクノ系イベントの雰囲気。カッコ良く言えば、WHITE STAGEは巨大なフロアーへと変貌したのだった。

FUJI ROCKに来るのはロックファンだけじゃない! ことを証明する、来年以降につながってゆく意義ある盛りあがりでした。

Reported by K.O.D.A

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