JAMOSA feat.ナオト・インティライミ、哀しみを照らす太陽のような歌「トリステーザ」特集
JAMOSA feat.ナオト・インティライミ
ニューシングル「トリステーザ」2012.2.22リリース
INTERVIEW
JAMOSA:私も今までいろんなアーティストさんとコラボレーションさせていただいてるんですけど、テレビとかラジオから流れてくる歌声で彼の存在を知って、その中でナオトくんのことはずっと気になっていたんですよ。すごい良い声というか、私の好みの声なんですね。
ナオトインティライミ:ふふふ(横目でJAMOSAを見て照笑い)。
JAMOSA:いや、これはマジな話で(笑)。
JAMOSA:そうなんですよ。なので、ナオトくんには声惚れしちゃって。彼の歌声って、どんなに切ない歌でもスマイルしちゃう。あったかい気持ちになったり、ハッピーになっちゃうし、そういうところに惹かれて、コラボレーションしたいなぁというところから、今回実現したんです。
ナオトインティライミ:俺はフューチャリングをされるっていうのが初めてだったんですよ。だから、「出来るのかな?」って思いましたよ。どうやるんだろうって。ちゃんと俺で務まるんだろうかって。今までずっとソロでやってきたんで。もちろん色んなことに興味はあるんですが、自分がリスペクトできる方じゃなければお断りしたと思いますね。JAMOSAという素敵なアーティストからのオファーということで、快く、俺の“初めて”を彼女に預けてみたいなと思ったわけなんですけど。
JAMOSA:正直、断られると思ったんですよ(笑)。ナオトくんが今までコラボレーションとかフューチャリングとかやってなかっただけに、誰とも一緒にやる気がないのかなって。ソロでやるっていうこだわりがあるのかもしれないし、ドキドキしてたんですけど。
ナオトインティライミ:誰にも誘われなかったってことだよ(笑)。
JAMOSA:ふふふふ(笑)。決まったときは嬉しかったです。
JAMOSA:声の質が似てるんでしょうね。そういうことで私もナオトくんの声に惹かれたのかもしれないし。
JAMOSA:何回かミーティングをしたんですけど、結構すぐにスタジオに入って歌を録っていったって感じだったんですよね。さっきも言ったように、ナオトくんの声っていうのは、悲しい歌でも人をハッピーにするパワーがあるっていう良さがあるじゃないですか。それはすごく生かしたかった。タイトルの「トリステーザ」っていうのはスペイン語で「哀しみ」という意味なんですけど、タイトルだけ見ると、すごい悲しい曲なのかなって思うじゃないですか。でもすごい希望に溢れた曲なんですよね。生きていくなかで、悲しみはもちろん人間として乗り越えなきゃいけない部分ですけど、自分の大切な存在を守るために、悲しいことも乗り越えるし、頑張るんだって思っている人を私たちが応援できたらってことで。すごい希望に溢れた内容になっていますね。
ナオトインティライミ:はい。JAMOSAと一緒にやるならどんな雰囲気のものがいいんだろうってすごい考えたんですよ。ラテンテイストの入った切ない曲がいいんじゃないかっていうのがあって、メロディやアレンジがバァっと早い段階で浮かびましたね。JAMOSAがこういうのをやったらカッコいいなぁっていうイメージが頭にあったんですよ。
JAMOSA:初めて曲を聴いたときに、こういうラテン調の曲が自分に合ってるって思ったし、しっくりきたんですよね。難しくて初挑戦というよりは、合ってる感があったんですよ。実家でご飯を食べるような安心感があったので。サウンドもビート感もメロディもすべてが心地よい感じで。
JAMOSA:作品としてはないですけど、好きですね。
JAMOSA:川村さんとは以前にもお仕事をさせていただいたんですけど、そのときはお会いできなかったんです。今回は、三人で集まって、思いをぶつけあって良い作品にしたいという気持ちがより強くて。それで、こういうメッセージを唄いたいということを話し合って作っていったんですよ。実際、レコーディングしてみると、変えたほうがいいかなってところも出てくるので、最後の最後までブラッシュアップしながら作っていきました。
JAMOSA:はい。この曲は、ドラマ『ダーティ★ママ』の挿入歌になっているんです。主人公がシングルマザーなので、赤ちゃんを守りながら刑事のお仕事をしているんです。仕事と母親としての顔を持って。ミュージックビデオも母でありボクサーでありっていう方の映像が入っているんですね。日本のお母さんとか女性って、すごい頑張っているし、そういう人たちにも応援歌になったらいいなぁということで。
JAMOSA:ナオトくんは、レコーディング中にもいろんなディレクションもしてくれたんですよ。ナオトくんは歌入れのときに凄い良い顔して唄うんです。コラボレーションするときって、スタジオに何度か入って、お互いの顔を見ないでレコーディングをすることもあるんですけど、「一緒に顔を見ながら唄わない?」ってことになって。向かい合ったヴォーカルブースのガラス越しにナオトくんの顔が見えるんですよね。すごい顔して唄ってるから、私も同じようにやってみようってなって、エネルギーのぶつけあいみたいなのがあって、良いレコーディングでした。顔を見ながら唄ったのは正解でしたね。
ナオトインティライミ:正解でしたね。やっぱり、一人で孤独に唄うのと一緒に唄うのではテンションが違うよね。ライヴ感も出るし。声を聴きながら唄うから、よりフィットするし。
JAMOSA:あぁ、そんな感じですね。ミュージックビデオでもライヴ感を大事にしてますし、レコーディングでもライヴ感は大事にしていましたから。だから、歌とすごいリンクしていると思います。映像もすごいライヴ感が溢れてますね。
JAMOSA:そうあってくれたら嬉しいですね。
JAMOSA:レコーディングで顔を見ながら唄うのも初挑戦でしたしね。しかも、本当に凄い好きだから(笑)。今回一緒にできて、予想通りというよりも予想以上。そういうコラボレーション作品になりました。早く一緒にライヴで歌ってみたいです。
ナオトインティライミ:楽しかったですね。ちゃんとした形で、自分の作ったメロディを女性の声で聴く新鮮さがありましたし、それが良い感じでハマって。すごい新鮮な経験でしたね。
JAMOSA:そうそう(笑)。ナオトくんになりきったり、私になりきったりして、一緒に歌ってほしい。しかも、歌詞的には一人で歌っても違和感がない内容ですしね。
JAMOSA:世の中、いろんな情報が溢れていて、自分が好きな情報しか集めない傾向になってると思うんです。その中で、「トリステーザ」ってどんな意味? JAMOSAって何? え? ナオトインティライミって何? どっちが男でどっちが女? って不思議な名前がいっぱい並んでいるので、そこで調べてもらって、知ってもらえたらいいですよね。昔の音楽ってそうだったと思うんですよ。私が10代だった頃は、「このラジオで唄ってる人、誰なの?」って調べて、買って、いっぱい聴いて、歌詞カード見て、誰が書いてるかとか。それによって、すごい愛着がわきましたよね。そういうものになってくれたらいいなって思いますよね。
JAMOSA:こっちのほうが「哀しみ」という感じですよね(笑)。こういう経験って、振り返ってみて、ああいう恋をして良かったって思えると、より強くなれると思うので。だからといって、もちろん時間も経っていくし、新しい出会いもあるかもしれないし。でも一生心のどこかに残っている存在って、誰だっていると思うんですけど。それをすごく大げさに100年経ってもっていう表現してみました。まぁ、別れた当時はチクショーって思ってたりするけど、何年か経つと、こう思える人っていますよね。この曲は女子っていう感じですね。
ナオトインティライミ:いますよ。むしろ、男子のほうが引きずることもありますし(笑)。
JAMOSA:ははは(笑)。ナオトくん、どうですか? 「あなたのことずっと忘れない」って言われたら。こういう歌を唄われたら。
ナオトインティライミ:どうですかね……? 人によりますよね。どういう終わり方をしたかによるよね。ずっとつながっているのが嬉しい、特別なままでいるのが嬉しいって人もいるだろうしね。違ったなってって人も居るし(笑)。
JAMOSA:まぁ、違ったのは曲にしないけどね(笑)。ナオトインティライミ:そうだね。違うのは1年経ったら忘れてるけど、違ってないのは100年経っても覚えているよね。
JAMOSA:この曲って自分の中でも特別で。去年の夏くらいから録り始めて、10回くらい歌詞を変えてるんです。レコーディングも100年経ってもまだ歌えてないよっていうくらい、100回くらい録ったんですよね。それくらい思い入れもあって、こうでもない、ああでもないって思い悩んで作った曲なんですけど。やっとできたので、みんなに聴いてもらいたいと思ってカップリングにしたんですよ。
JAMOSA:どんなのやりたい?
ナオトインティライミ:言ってごらん!
JAMOSA:うーん……本当にスローバラードとかやってみたいなと思いますね。ギター一本で声だけ……みたいな。あ、なんかナオトくんの頭には今、もう何か浮かび始めた?ナオトインティライミ:うん。危ない。今、頭の中に出てるよ(笑)。パッとイメージが……。
JAMOSA:早速、スタジオ入ったほうがいいかな(笑)。
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