『雅-みやびうた-歌 ~独奏~』インタヴュー
雅:そうですね。まぁこのレコード会社思いのアーティストといいますか。契約枚数超えですけど何か? みたいな(笑)。自己新記録でもありますし。まあ独奏家見習いとして粉骨砕身がんばってきましてですね、今回のアルバムは『雅-miyavizm-主義』(メジャー1stアルバム)の次のスタイルとして弾き語り+αで、まだ見習い程度ですけど“独奏”というスタイルを表現してみようと。プレーヤーとしての作品を残そうというところでございますよ。本作は。
雅:ちゃんとBARKSにピックアップしてもらえるようなアルバムにしようと(一同笑)。独奏っていうても弾き語りに毛が生えたようなものなんで、そこにオリジナリティーとか唯一無二感をどれだけ出せるかなと。合い言葉は“世界基準”、どこまでグローバル・スタンダードな作品を作れるかってところ。もちろんまだまだだと思うんですけど、オリジナリティーという部分では“雅節”というものを結果的に出せたと思う所存でございます。
雅:え、暑いから(バッサリ)。
雅:そうですね。まずそのオリジナリティーという部分を出すにあたって、すべてのしがらみから自分自身が脱却できた訳ですよ。こうであって欲しいという周囲の期待、自分の中での固定観念。“オレはこうであるべきだ”というのがどっかしらあったの、オレの中に。もちろん今までその枠を意識してやってきたつもりはないけど、知らず知らずのうちにそういう自分像みたいなものが自分の中にあって。そろそろそのフォーマット変えてもいいんじゃない? と。
雅:だから、この作品はまさにいきあたりばったり(笑)。音楽シーンのこととかヴィジュアル系とかそういうことを頭に入れてない。“自分がしたかったからした”という、ある種エゴイスティックな作品だよね。はっきりいって“異端”じゃないスか。世界基準で見てもギターしばきながらメイクしてるアーティストなんて(笑)。だからこそ逆にそこにオレのオリジナリティーを感じてもらえるんだろうし。今まではそこも無意識に調和してきてたんだけど、今回はそこがポンと異端になれた。自然とね。ヴィジュアル系なんて異端でなんぼじゃないですか。そこを意識的にやってるアーティストは多いんだけど、今回のは(オレにとっては)本能のまま。だから自然体で異端なリアリティ、そこが素直に出たんじゃないかな。
雅:うん。オレ、弾き語りは中学~高校んときからやってたからね。女子校の前とかで。
雅:ギターはしばいてない。
雅:そうそう。ってどんなヤツやねん(笑)。だから、アコギを持って歌うスタイルは、オレにとってはすごく自然。インディーズ時代はそういう自分のなかのアコースティックなサイドとエレクトリックなサイドってものが1枚のアルバムのなかに混ざり合って入ってた訳ですよ。それが「あしタ元気二なぁレ。」というシングルでアコースティック・サイドだけの作品が出てきて。次また(メジャー・デビューしてから)エレクトリックな方向にいって、アルバムでドーンとその方向に偏って。で、今回アコースティックな自分がまとめてドーンと出た。それも自分のなかではすごく自然な流れ。
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