シャーンノース、デビュー記念インタビュー

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──まず3人の音楽的な生い立ちを教えてください。


ムーチョ:どうもお菓子のカラムーチョとリンクしたみたいで、小学生の時にムーチョって仇名を付けられたんです。それ以来ずっとこの名前でやってます。今はお気に入りです。ギターは中学3年くらいから。X-JAPAN、LUNA SEA、イングヴェイとかが好きなハードロック少年でした。

 


Lumi:父親が流していたABBAの4人のコーラスに興味を持ったのが最初ですね。小中学生の頃に合唱コンクールでソロのパートをもらったりして、人前で歌う快感に目覚めました。私の声はパンチがないので、小田和正さんや徳永英明さんのように、静かできれいなんだけど悲しみがこもっているようなアーティストが好きになりました。Coccoも好きです。

 


佐々木:父の影響でフォークをよく聴いていましたね。だからアコースティックが好きで、サイモン&ガーファンクル、ジャクソン・ブラウン、ビートルズ、日本ではかぐや姫、伊勢正三、そしてなんといってもさだまさしさんが大好きです。僕が作るストーリーのある歌詞とかは、そこらへんが原点になっていますね。楽器が大好きなんで、ギター以外にもマンドリンやバイオリンも演奏します。

 

──そして3人は高校3年生で出会ってバンドを組むんですね。


佐々木:ボクはその頃アイリッシュな音楽にハマっていて、Lumiの声で決心がついて、それがバンドのカラーになっていったんです。曲を作るときは、彼女の声にインスパイアされますから。そして卒業後もコンテストに出て、ある程度の評価をもらってたんですが、本当にやりたい音楽に近づけないもどかしさが募っていったんですね。

 


ムーチョ:表現したいのに、技術的にも知識的にも足りない。できないから、できる範囲のことでやっちゃうんですね。思っている理想とは違うんだけど仕方がないって。それがギター、歌、作曲の面でも煮詰まってきちゃって。

 


  Lumi:壁を感じるんだけど、その時はそこが限界で。それで一度離れることにしたんです。

 

──再会したのはどんなキッカケから?


Lumi:それから4年間はお互いの消息を全然知らなくて。でも共通の友人が、どうしてもあの頃の曲を聴きたいって、佐々木くんに連絡してきたんです。

 


佐々木:それは、あのメンバーでしか出来ないって答えたら、彼がLumiやムーチョに連絡を取ってくれて。

 


Lumi:私たちのバンドが好きだったという熱意のこもった手紙をくれたんです。それがすごく嬉しくて、すぐに連絡を取ったんです。そしたら、あれよあれよで。

 

──再開後は、それぞれがスキルアップを果たしていて。


Lumi:2004年4月ですね。当時理想としていたものに限りなく近いものが作れると思いました。いまならできるんじゃないかと。それは3人とも同じだよね。

 

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