I-DeA×MC KANスペシャル対談!

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NEW ALBUM
『Da FRONT and BACK』
TKCA-72934  \ 2,600(税込)
2006年 1月11日発売

1 Da FRONT and BACK Intro
2 Shine On
3 One Day
4 紅い空に灰色の街
5 新宿ドリーム ♪
6 Mad In Japan a.k.a. Bad Ninjaman ♪
7 There's somethin'about mary
8 Awesome Idea
9 Fly Away ♪
10 Walk wit me
11 I'm Still Here ~I don’t go back there~
12 My Life
13 灯す火
14 T.O.P
15 Higher Sky

★“♪”の曲は試聴できます!


ビデオ・クリップ

トラック・メイカーI-DeAのスキルが堪能できるこの曲。怒涛の展開は、必聴だ。画像をクリックしてチェック!


──ここにMSCの最初期音源を収録した『001+α』(再発盤)があるんですが、そもそも2人の出会いってどのようなものだったんですか?

(『001+α』を手にとって)ホント、まさしくこれだよね(笑)。

I-DeA:これ、当時俺んちで録ったんですよ。そん時初めて漢とTABOOがうちに来て。

初対面だったんだよね。

I-DeA:そうそう。最初、デモを作るって聞いてて。俺んちは軽くレコーディングできる環境だったから、共通の友人を通じて来たんだよね。

俺らもちゃんと宅録できる場所に行ったのって初めてでさ。なんかクローゼットがブースになってて、“うぉ、ここまでやるんだ……”みたいな(笑)。

I-DeA:ホント、ゲットーな感じだったよね(笑)。

──そう考えると、これは凄い貴重な記録ですよね。

そうだね。今でこそ、ここ(事務所)でパーツごとに録ったりしてるけど、この頃は基本的にノンストップで録ってたから。すごいリアルなヒップホップだと思うよ。

I-DeA:
そう、当時は一発録りが基本(笑)。

途中で止めていいもんだとかも、よく分かんなかったしね(笑)。俺ら、ラップはずっとやってたけど、レコーディング的なことに関しては素人だったしさ。そういう意味で、I-DeAには何でも聞きやすかったし、言いやすかった。俺とか初めて行ったスタジオで、エンジニアとかに業界用語で何か言われても、“あぁ~、ハイ”とか言いながらも絶対に理解してないからね(笑)。でも、I-DeAだったら、そういうことも“それって、どういうことなの?”って。

──I-DeAさんは、『新宿STREET LIFE』にレコーディングでも参加されてますよね。

I-DeA:レコーディングは、7割方ここ(Libraの事務所)でやってて……。

いや、ほとんど9割方でしょ?(笑)

I-DeA:
(笑)そんぐらい録ってて。同時期に自分のアルバムもやってたから、普通に流れでそのままやったというか。

I-DeAはレコーディング・エンジニアとしても仕事してるから、そっちのスケジュールも詰まってて。しかも自分のアルバムも作ってたから、タイミングがあえばこっちをやってもらう感じだった。でも、基本的にレコーディングはI-DeAにやってもらってた。というか、そもそもスタジオ・ワーク的なことは、一番最初からI-DeAとやってたというのがあるんだよね。

──I-DeAさんがMSCに提供した「Nice街」。まずタイトルが最高です(笑)。

耳で聞くとね(笑)。字を見て“なるほど”みたいな。

──トラックは、一聴すると全然MSCっぽくないですよね?

ファンキーなパーティ・チューンだよね。

I-DeA:俺もMSCらしさとかは特別意識してないけど、新しい側面を見せたかったというのはあります。まぁ、パーティ・チューンと言っても、そんなにパーティな感じじゃないし。(MSCの)スタイルは変わってないよね。

日本じゃどうしても“手ぇ上げろ~”みたいな感じになると思うけど、俺らは『新宿STREET LIFE』ってアルバムの一貫で聴けるような、ストリート感溢れる曲にしてたつもり。それに、サビとかフックとかでは“色んなこともあるけど楽しめ”とか“笑って蹴っ飛ばせ”とかそういう上がるような内容になってるから。

I-DeA:男のパーティ・チューンだよね(笑)。

──一方、『Da FRONT and BACK』でMSCが参加した「新宿ドリーム」では、武田カオリ(TICA)さんとの意外な共演もあったり。

I-DeA:カオリさんのヴォーカル・パートは元々サンプリングだったんだけど、それが権利関係でNG出て。でも、ビートはどうしても使いたかったから、発想変えてみたんです。これはトラック・メイカーのアルバムなんだから、そういう人選とかもできるんじゃないかって。今回はメジャーだったこともあって、制作環境に色々なサポートがあったから、そういうところの人脈から実現したんですよ。


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