グラミー3部門受賞! ジョン・レジェンドの素顔に迫る!【インタヴュー】
──今回のデビュー・アルバム『Get Lifted』のコンセプトを教えてください。 ジョン・レジェンド(以下、ジョン):特に一貫したコンセプトはないんだ。アルバムを制作している時は、何も考えずただ好きに曲を作っていただけ。で、その中からアルバム用に収録する曲を絞って行く過程で、自然とストーリーが出来上がって行ったという感じかな。アルバムの前半はヒップホップ寄りのアップテンポなものが多くて、恋愛関係における複雑さとか問題みたいなものについて歌っている曲が多い。浮気とか、ぼくのちょっとワルな部分についての曲とかだよね(笑)。それが後半になると、ロマンチックでスピリチュアルなモノへと高まっていく、って具合にね。 ──タイトルはどんな意味が込められているの? ジョン:“Get Lifted”っていう言葉には、“ハイになる”とか“空を飛ぶ”とか、いろんな意味があって。スピリチュアルにも、セクシュアルにも取れると思うんだ。それをドラッグ的に、メタファーを用いて表してみたんだよ。 ──作詞面では、どんなことを配慮したの? ジョン:歌った時の聴こえ方もそうだし、ビートやメロディーによく合うものじゃなきゃならない。だから、内容だけが大事っていうわけでもないんだよね。それから、ありきたりでストレートな言い方はあまりしたくないな。ちょっとユニークで新しい言い回しなんかが出来たらいいと思ってるよ。人の記憶に残るような、ヒネりのあるリリックが書けたらいいよね。ぼくはヒップホップのアーティストと一緒に仕事することも多いけど、彼らは人に覚えてもらえるようなフックやパンチラインを作り出すことに苦心するだろ? その感覚に近いかも。 ──あなたの音楽表現の中で、ヒップホップはどのような位置付けにあるんでしょうか? ジョン:もちろん、一番好きなのはヒップホップだよ。だから、カニエとか、他のヒップホップのアーティストと仕事をするのはとても光栄なことだと思ってるんだ。オールド・スクールなソウル・ミュージックももちろん大好きだけど、イマドキなR&Bやソウルとかに対して、特に感銘を受けているかと言えば、そういうワケでもないからね。 ──では、あなたの音楽活動について訊かせてください。そもそも本格的に活動を開始したのは、何歳くらいからなんですか? ジョン:11~12才の頃から結婚式やパーティとかで歌ってお金をもらっていたけど、本格的にやり出したのは'98~'99年くらい。ローリン・ヒルのアルバムでプレイしたんだ! しかも、これがぼくの記念すべき最初のメジャー仕事なんだ。 ──ローリン・ヒル「Everything Is Everything」のレコーディングへの参加ですね。その経緯を具体的に教えてもらえますか? ジョン:ぼくは当時教会の仕事を手伝っていたんだ。で、そこにローリン・ヒルと同じ高校に通っている女の子が来ていて、その娘がぼくをフックアップしてくれたんだよ。それでスタジオに行って、ローリンの前でピアノを弾いて歌ったら、彼女が気に入ってくれたんだ。で、その時彼女がやっていた曲で歌って欲しいと言ってくれたんだよ!
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