「あの夏の日々」 2005年7月21日発売 CRCP-10113
1. あの夏の日々 2. リキみすぎずに抜き過ぎず 3. ええじゃないか音頭 ~ズッコケ中1編~ 4. 明日を迎えに行こう
「オマモリ」 2005年10月5日発売 CRCP-10120\1,000(taxin)
1. オマモリ 2. かっとばせ男!!パット咲け男!!
『為さねば成らぬIII枚目』 2005年10月21日発売 CRCP-40124\2,500(taxin)
1. 青春、恋の猛烈光線 2. 為さねば成らぬぞ!! 3. オマモリ 4. 八分音符と四分音符 5. ガタガタ言いやガッタ 6. 後悔するなら反省をII 7. ええじゃないか音頭 ~ズッコケ中1編 8. 小さな幸せ 9. 秋空によろしく 10. あの夏の日々 11. いつも栄光を!!
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| ――THEイナズマ戦隊(以下、イナ戦)はやっぱりライヴ・バンドだと思うのですが、この夏も自身のワンマン・ライヴやイベントと数多くライヴをしていますよね。そのなかで最近感じたライヴでの変化ってありますか?
上中丈弥(Vo/以下、上中):俺はね、もうね、お客さんに申し訳ない!ってくらい楽しめるようになってね。それが曲にも入ればお客さんも楽しめると思うし、それが今、いい感じで循環してるんじゃないかな。
久保裕行(Dr/以下、久保):そうだね、今までガッツキすぎっていうか、“いくぞ!いくぞ!”って演奏もつんのめっていたんだけど、今は“うんうん”って後ろから楽しめるようになってますね。
山田武郎(G/以下、山田):うん、それもあって僕はギターを気持ちよく弾ける! これまでってアンコールの最後でグワーっと高めて楽しむっていうのがあったんだけど、中盤のちょっとゆるいポイントでもお客さんとその空気感を楽しめるっていうかな。
中田俊哉(B/以下、中田):ベースの音で楽しませたいってのはありますね。歌で楽しませたいのももちろんあるんだけど、リズムでのせるってのも一層楽しい。
――“楽しい、楽しませる”って言葉が多いですね。
上中:昔の俺らのライヴって楽しませるって意識ゼロでしたからね! もうね、最初のころは仁王立ちでプレイしてたから!(笑)。東京に出てきて3年間、“さて、僕らはどこへ行くバンドなんだ?”って思って、ああでもない、こうでもないって考えて今のライヴのような“笑って泣いて”ってやり方になっていったんですよね。
――なるほど。今の、動きの大きいイナ戦のライヴからは昔は想像つかないですね。かといって観客も学生層が多いかと思ったら、若い社会人もライヴ会場には多く見受けられますね。
上中:そうなんですよね。僕、ものすごい青春を歌ってるんですよ。でも汚れてるっていうかね。傷とか痛みの分かる青春。“未来は明るい!”って100%で走ってる16、17歳のヤツに比べたら、俺は危機感を覚えながらも100%で走るから。
――そこがリアリティになってバンドの魅力にもなっているんでしょうね。そしてこの夏に発表したシングル「あの夏の日々」は、レコード会社も移籍して環境も変わったなかでのリリースでしたね。
上中:この曲はオフで温泉行ったときに生まれた曲なんです。ほかにもいろいろ候補曲があったんですけど、情景が頭に浮かびやすい曲がいいなって思ったんですよ。そのほうがその世界に入りやすいって思うんでね。
今回は「1と何かを足したら2になる。 その何かはみんなが探してくれ」っていう作り方です。 |
――<ジョン・レノンのTシャツ><タバコのニオイ>ってすごく具体的ですよね。オフだから、リラックスしてできたんですかね。イナ戦の代表曲である「応援歌」とは違う、ゆとりのある曲ですよね。
上中:ん~、「シングル曲作れ」って言われて、「シングル言うたら売れる曲だろう」「でもそんな売れたことないからどんな曲作ったらいいか分からんぞ」って悩んでね(笑)。でも、僕らが普段耳にしてきたシングルってのは、口ずさんでしまうようなものだろうと。そこを目指して作りましたね。
――そのなかでも、今のイナ戦が出たところってどこでしょう?
上中:詞で言えばね、今までは「1+1=2じゃ、それ以外になにがあるねん!」って書き方だったんだけど、今回は「1と何かを足したら2になる。その何かはみんなが探してくれ」ですね。聴く人がちゃんと照らし合わせて見られる作品にって。やっぱりゆとりができたかなぁ。
山田:あとシンプルになった。……って言っても今までも僕らはドラム、ギター、ベースの楽器以外って入れてなかったんですね。じゃ、なにが変わったのかなって思うと、曲の世界観を思い浮かべながら演奏できたかな。だから1つにまとまるし、表現することの気持ちってことが改めてわかったなぁ。あと、今までは“僕のイメージのこの曲”だったんだけど、“この曲のイメージのギター”ってところから入れるようになった。
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