中川敬、約4年ぶりの最新アルバム『ロロサエ・モナムール』を語る

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NEW ALBUM

『ロロサエ・モナムール』
SF-067 \ 3,150(税込)
2005年7月20日発売

1 神頼みより安上がり
2 アル・ファジュル <夜明け>
3 松葉杖の男
4 ひかり
5 酒と共に去りぬ
6 パンチドランカーの夢
7 アル・ファジュル・フローズン・ブラス(インスト)
8 見世物小屋から愛を込めて <もしくは、セレブリティの秘かな愉しみ>
9 不死身のポンコツ車
10 零年エレジー
11 最前線ララバイ
12 無防備な女の子とドタ靴の俺
13 完璧な朝 <ア・ルータ・コンティヌーア!>
14 星降る島 <オーマルシーラ・オーウルシーラ>

MESSAGE

今回インタヴューに答えてくれた中川さんからメッセージ映像が届きました!

画像をクリック!

■インタヴュー後半

──全体を通すと、ギターの聞かせ方は、SEっぽいことも含めてずいぶんいろいろやっ ているね。

中川:実をいうと、ここまで俺がエレキ・ギターを弾きまくったのは、ニューエスト(・モデル)以来かもね。ベーシック・トラックを東京でメンバーと録る。で、 関西に帰ってきたら俺一人。あと何がこの曲に必要なのかっていうことをジックリと考えながら、素晴らしいギターをダビングした(笑)。そこには無駄な実験がない。本当にニューエスト以来じっくりやった感じかな。

──あと今回のアルバムは、ホーンもすごく目立ってる。

中川:BLACK BOTTOM BRASS BANDが入ってるのは2曲だけやけどね。

──え、2曲だけだったっけ? そのわりにえらく派手な印象が残るよね。

中川:そのへんは俺がうまいねんなぁ(笑)。そうとう曲順も考えたし!

──BLACK BOTTOMとはどんな感じでつきあいが始まったの?

中川:だいぶ前やね。96年か97年頃に、大阪の駅前とかで演奏してるやつらがいる、 と。ニューオーリンズっぽいのをやっているらしい。若い子ららしいと。その頃に大阪の12月のライヴにゲストで呼んだのが始まり。で、『スクリューボール・コメディ』 のレコーディングに参加してもらって。で、久々にね。彼らはイイよ!

──ライヴを見てても思うんだけど、最近は参加している人みんなのキャラクターが立つ形になっている。だからアルバムでも、参加している人の顔が見えるような内容 になっているんじゃないかな? それでブラスの音も印象が強くなったような気がす る。

中川:あぁ! そうなってるといいけど。そういう客観性は俺には無いから分からないけど。

──そうしたいっていう希望はある?

中川:それはもう! ずっとそうしたかったよ。

──最近のユニオンのライヴは、なんだかよく分からないけれど、色々な人間がごちゃごちゃいて、それぞれのキャラが立っているみたいに感じた。P-ファンクみたいに。

中川:それはもう理想! ニューエスト、メスカリン(・ドライヴ)の頃からそれが やりたかったし。いわゆるシンガー・ソングライター的な、“自分の内面を告白して 分かってもらおう”っていうような音楽を指向してない。もっと全体的なことをや りたいという。百姓一揆みたいな(笑)。元々P-ファンクとかローリング・ストーンズとか好きな人やからね。

──集団での音楽だね。

中川:だから俺はミュージシャンじゃないなぁ。バンドマンやと思う。だから音楽じゃ なかったら、別に劇団でも良かったんちゃうか、みたいな感じはある。俺の中に。 集団でなんか作りたかったんや。まぁ自分がドンじゃないと、イヤやねんけどね(笑)。 マフィアでも良かったのかも(笑)。まぁ、いつかはアコースティック でやることもあるかも知れんけど、自分の根本的な原理としてはそういう感じがあるね。


取材/文●志田歩
★インタヴュー前半はこちらから>>>GO!
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