| TWILIGHTNING are ヘイキ・ポイヒア (Vo)/ウィラ・ウォールニアス(G)/ トミー・サーテナン(G)/ヨッセ・カイニューライナン(B) ミッコ・ナウカリーナン(Key)/ユハ・レスキーナン(Dr)
──日本では北欧スピード・ヘヴィメタルってすごい人気。ライブのお客さんの反応、自分達の感触はどうだった?
トミー・サーテナン(以下、トミー):素晴らしいね、飲んでないのに盛り上がってくれて。
ミッコ・ナウカリーナン(以下、ミッコ):フィンランド人は一般的にお酒をちょっと入れてこないと盛り上がってくれないし、お酒を飲んでても腕組みして見てる人もいるんだけど、日本人って純粋に音楽がドラッグなんじゃないかってくらいハイになってくれたりするんだよね。今回もそうだし、前回の初来日の時は僕達はハロウィンのオープニングアクトであったにも関わらず、ちゃんと見て盛り上がってくれてすごく嬉しかったし、良い刺激になったよ。フィンランドでは前座の時なんて誰も席に着いててくれないからね。
──ハロウィンのオープニングアクトだった初来日から1年以上経つね。その時と今の気持ちの違いってある?
トミー:ハロウィンの時は会場も大きかったし、今回はハロウィンの時と比べると会場のスケールは小さいけど、ヘッドライン扱いでプレイできたのは嬉しい。でも、会場のサイズやヘッドラインか前座かどうかって、プレイすることには変わりはないので、そういった意味では何の差もないけれどね。
ミッコ:日本だから言えるんだよ。どんなシチュエーションでも一生懸命観てくれるからね。他の国だったら違うこと言ってたかもしれないな(笑)。
──二人の顔を見てると…、フィンランドにはネガティブっていうバンドあるでしょ。ヴォーカルのヨンネを始めて見て、あまりの女の子チックなルックスに驚いたけど、二人もすごいね。フィンランドの男の子はみんなキレイなの?
ミッコ:(爆笑)。僕は道でヨンネに間違えられたことがあるよ。でも彼らはもっとグラムよりのロックバンドだからね。音楽とルックス、ヴィジュアル面って重要だけど、僕達はどちらかと言うと、そういうことよりも音楽重視のバンドだって思ってるよ。
──フィンランドにはストラトヴァリウスやチルドレン・オブ・ボドムとか、ものすごくいいバンドがいっぱいあるけど、フィンランドってロックがこんなに盛んなの?
ミッコ:フィンランドは500万人の人口だから、そんなに人口としては多くないけど、ヘヴィメタルを含めロックシーンは活発なんだよね。特に首都のヘルシンキは、常に有名なバンドがコンサートをしているというカンジだね。
──音楽を作る上で、最も自分達のパワーの源になってるものは何かな?
トミー:言葉では言い表せない本能みたいなものかな。ソングライティングのメインは僕とギターのウィラなんだけど、葉っぱ吸ってるときに思いつくかな。
──アルバムを聴いたんだけど、音はハードなんだけど整理されていて上品な音だね。主にどういうバンドから影響を受けて音楽を作り始めたの?
トミー:スレイヤーからピンク・フロイドまで広いよ。真ん中くらいにタンジェリン・ドリームとかエレクトロニック系のものがあったり。
ミッコ:とにかく皆が幅広く聴いているので、それが自分達の音楽の幅広さを生んでると思うな。ヘヴィなものばっかり聴いていたら、そこではすごく上手になるかもしれないけど幅が広がらないと思うよ。
トミー:音楽には二種類しかなくて、いい音楽と悪い音楽しかない。いい音楽のほうをたくさん聴いてきたから、今のような音楽になったんじゃないかな。
──最後に、日本のファンに熱いメッセージを。
ミッコ:日本は素晴らしいところさ。また戻ってきて演奏できることを楽しみにしてるよ。すぐさ。
トニー:今回は2回目の来日なんだけど、自分の人生の中でベストだと断言できるほど素晴らしい時間だよ。
取材・文●森本智 |
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