デビューしてからの3年半で、RUN & GUNは何を手に入れたのか?
俺、個人的には身長ですね(笑)。めちゃくちゃ伸びましたよ。20cmぐらい伸びましたよ。(デビュー当時は)コウスケより低かったんで。いまは顔一個分ぐらい高いですからね。そういうのと……なんだろな……ハートだったり、人の大切さだったり。前はそんなこと思ってなかったですけど、周りの人がいてこそ、いまの自分がいるんだとか。感謝することを覚えましたね。あとメンバーの大切さも分かってきて。いまは最高潮にメンバーを愛してます。デビューした頃というのは、ほんと友達感覚だったからそんな熱い気持ちもなく、一緒に仕事をする仲間だったんですけど。毎日ずっと一緒にいるし。4年ぐらい、家族より一緒にいたから、徐々にメンバーに対する愛が大きくなってきたんですよ。僕個人としてはそういうのがあるんですけど、RUN& GUNとして手に入れたものと訊かれると……まだないですね。満足したらそこで終わりだと思うから。
でも「これがRUN & GUNです」というのは、前よりはハッキリとありますよ。元気というか、希望。……うん、希望を与えられるグループだと思いますね。歌とか僕らの笑顔を通して。ファンレターとかで「元気をもらいました」っていうのが多いんですよ。ずっと入院してて人生が嫌になってたのに生きる希望をもらいました、とか。だからこそ、いまはできるだけ多くの人に、歌や僕らの笑顔を通して、希望を与えていきたいなと思ってます。最初の頃は、ホント遊び感覚というか。毎日いろんなことやって楽しんでっていう感覚でしたけど、いまは僕らができること、僕らにしかできないことをやっていきたいという風に気持ちが変わってきましたね。
最年少リーダー/リュウジは“愛”に生きる男!?
今回のアルバムでは「ビュービューくる優しさは」という曲をソロで歌ったんですけど。僕って“愛”をテーマに生きてるんですね。だから、ソロ曲は分かりやすくいうと、愛の大切さ。そういうものが、これを聴けば分かるんじゃないかなと思うんです。 (――人を愛する優しさが“愛は地球を救う”じゃないけど、さらに大きなものまでをも変えていく可能性を持っている、という規模の歌だよね。) そそそっ。歌のなかに<世の中変えるんだ>ってフレーズがありますからね。僕、街とか歩いてても思うんですよぉ、もう少し愛を見たいなって。自分を良く見せようとかそんなつもりはまったくないんですけど、人の幸せを見るの、大好きなんですよ! すっごい嬉しい気持ちになれるから。だから、人の幸せを見て自分も幸せな気分になれる。結局は自己満足なのかもしれないですけどね。僕、『ラブアクチュアリー』っていう映画が大好きで。空港での出会いのシーンから始まるんですけど、久々の親友との出会いとか、家族との再会があって。その映画が始まって10秒ぐらいのところから、すごい涙が出てくるんですよ。なんて素晴らしいんだろうって気持ちになるんですよね。だから、もっと日常生活のなかでもそんな気持ちになりたいんですよ。周りに困ってる人がいたら助ける。例えばお婆ちゃんに席を譲るとか。それも愛だろうし。挨拶したら挨拶し返すとか。そういうものが日常生活のなかでもっと見られるようになったらいいのになって思うんですよ。日本人って、挨拶し返してくれないんですよ。僕はね、普通に「こんにちは」とか挨拶してるんですけど、外国人って絶対返してくれるんですよ。同じ人間同士、もっとつながってたいじゃないですか? (――そのつなぎ目にあるものが、愛だと。) まさに! だから、これからのRUN& GUNの活動で、僕はお芝居を通してとか、歌を通して、愛の大切さを伝えていきたいです。僕もそんなに愛を持ってるわけではないんで、僕もみんなもおんなじ気持ちで愛を持っていこうよ、ということを呼びかけていきたいですね。愛がある世界に変えていこうよ、と。
ソロ活動を考えたほど煮詰まった末に、リュウジが出した答えとは?
RUN & GUNとしてのこれからの一番の目標は、クオリティを上げることですね。常にクオリティを上げていきたい。全然クオリティもないのに「俺が世の中変えるんだ」とか言っても「お前にゃあ無理だろ」になるじゃないですか? だからね、そういうことをまっすぐに言える立場になるためにも、クオリティを上げなきゃ説得力は生まれないと思うんです。だから、俺らにとっていまはまさに“本気な時代”ですよね。やっぱ、去年ぐらいから焦りは感じてますから。そろそろね、中途半端なままじゃあいられないでしょう、ぶっちゃけ(苦笑)。自分で納得できるぐらいの実力。そこまでの底上げはしていきたいですね。そのためにも本気になって。本気になると人間、自分しか見えなくなってしまいがちなんだけど、そこでもちゃんと愛を持って突き進んでいきたいですね。……思っててもなかなかうまくできないんですけど(大苦笑)。だからこそ4人で支えあって、頑張っていきたいですね。昔はみんな目標もバラバラだったし、自分自身も正直、ソロを考えたこともありましたし。でも「そんなの10年早いよ」と自分で思ったんで(笑)、すぐなくなったんですけど。いまは、まずRUN& GUN ! RUN & GUN のライヴでたくさんの人を集めて、集まった人みんなに感動してもらう。その目標に本気で向かっていきたいです! |
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取材・文●東條祥恵■ | |
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