プロフィール・バイオグラフィ・リンク

マケドニア共和国の首都、スコピエに生まれたEsma(エスマ)。両親は勤勉な労働者であったようだが、小さいころから叔母からジプシーの伝承を聞かされ、兄に連れられてロマ(バルカン半島のジプシー)の協会へ出入りするようになる。のちに、音楽家/ステヴォ・テオドシエフスキに見出され、歌手として頭角をあらわしていく(’68年にステヴォとエスマは結婚)。10代後半から歌手としてテレビ出演、ブルガリアを始め、ヨーロッパ各地やインド、アメリカなどで海外公演を行ない、シンガーとしてはもちろん、ダンサー、女優としても活動。

ユーゴスラビアの崩壊に伴い、’91年に独立したマケドニア共和国だが、複雑に入り組んだその周辺の国境、民族紛争のなか、さらに少数民族としての生活をよぎなくされたジプシーのロマ達。そんななか、ステヴォとエスマは、マケドニアのジプシー音楽の“父と母”と言われる存在になっており(ステヴォは現在故人)、エスマは旧ユーゴ時代から文化使節としても活動している。