プロフィール・バイオグラフィ・リンク

Jamie Cameron(ジェイミー・キャメロン)- Vocal, Guitar
Martin Kirwan(マーティン・カーワン)- Guitar
Stuart Kidd(ブライアン・マクユアン)- Bass
Brian McEwan(スチュワート・キッド)- Drums

セント・デラックスは、共にグラスゴーのバンドSpeederで活動していたジェイミー・キャメロン(Vo.G)と、マーティン・カーワン(G)によって結成された若手ロックバンド。そこに同郷の大先輩バンドBMXバンディッツでもプレイする、彼らと同世代の若手メンバー、スチュワート・キッド(Dr)、ブライアン・マクユアン(B)が加わり現在の4人組となり2005年頃より本格的な活動を開始。

中心人物の一人、ジェイミー・キャメロンは、そのティーンエイジ・ファンクラブを始め、ジーザス&メリーチェインやプライマル・スクリームなど数々のスコティッシュ・バンドがレコーディングを行なった、グラスゴーのリバー・サイド・スタジオの有名プロデューサー、ダンカン・キャメロンの息子であり、ジェイミー、スチュワート、ブライアンはBMXバンディッツの正式メンバーとしても活動。また、同じく3人は、ティーンエイジ・ファンクラブのドラム、フランシス・マクドナルドのソロ・プロジェクト、NiceManにてもバック・バンドBad Boysとして参加するなど、若手ながら、グラスゴーシーンにおいて着実なキャリアを築いてきた実力あるメンバーが、満を持して結成したバンドとなっている。

そのサウンドは、彼らが影響を受けたと公言する、ジーザス&メリーチェインを始め、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやソニック・ユース、ダイナソーJrなどのノイジーなギターサウンドに、同郷のティーンエイジ・ファンクラブを始めとするギター・ポップのメロディが融合した新世代型のロック・サウンド。現地メディアでは、「マイブラ・スタイルのボーカルと、ティーンエイジ・ファンクラブのハーモニーの融合」「ノイジーなサウンドに、力強いメロディー」と評されるなど、2008年期待の新人としてすでに話題を呼んでいる。

これまでの活動として、自身が立ち上げたレーベルGrundiosoRecordsでは、BMXバンディッツのダグラス・スチュワートや、ティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイク、スターレッツなどと7インチのスプリット・シングル・シリーズをリリース。ドイツの新鋭レーベルAufgeladen & Bereitからのグラスゴー・コンピ『Get While The Getting´s Good』にも、シングル曲「Chemical Reactions」が収録、同レーベルからは同じくグラスゴーのアーティスト、フューチャー・パイロットAKAとのリミックス・シングル「Crystals」がリリースされるなど、イギリス国内だけでなくヨーロッパでの展開も見せるなど精力的に活動。また、地元グラスゴーでは、ライブ活動を精力的に展開。ソニック・ブームのスペクトラムや、ステレオラブのレティシア・サディエールのプロジェクトMonade、最近UKで話題のバンドtheTeenagersなどのサポート・アクトも経験し、ライブバンドとしての実力も十分に付けている。

そして2008年、本国イギリスに先駆けてデビュー作の日本先行発売が決定。バンド自身のセルフ・プロデュースによるアルバムは、彼らのホームグラウンドであるリバーサイド・スタジオでレコーディングが行なわれ、さらには共同プロデュースとマスタリングを、ティーンエイジ・ファンクラブ、トラッシュキャン・シナトラズ、トラヴィスなどの数々の名作アルバムを手がけてきたメンバーの実父、ダンカン・キャメロンが担当。また、イギリスではダウンロードシングルとしてリリースされる収録曲「New Wave Star」を、アラン・マッギーの伝説のクリエイション・レコードの共同設立者であり、ジーザス&メリーチェインのファースト・シングルをプロデュースしたことでも有名な、ジョー・フォスターがプロデュースするなど、新人バンドながらに豪華な布陣が支えた、充実のプロダクションでの、完成度の高いアルバムに仕上がっている。

そのジーザス&メリーチェインやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインが再結成し、90年代ロックにも注目の集まる中、ある意味こうしたバンドが出てきたのは必然的な時代の流れと言える。90年代のオルタナ、UKインディー、シューゲイザーから、00年代以降の現在のUKロックまで、過去の音楽のを栄光を引き継ぎ、さらにそれを進化させる期待のバンドがセント・デラックスだ。