プロフィール・バイオグラフィ・リンク

アルノー・メナード (guitar)
ラモン・メッシーナ (vocals)
デニス・メリオン (bass、chapman stick)
セヴラン・ボンヌヴィル (guitar)
アルノー・ゴーバティ (drums)

フランスのシンフォニック/メロディック・パワー・メタル・バンド、ALKEMYSTは、1992年から1999年にかけ、ENDLESSというバンド名で活動していた。1998年にはラインナップも安定、より良い環境でライヴ活動もできるようになっていた彼らは、Helloween、Blind Guardian、Scannerといったドイツのスピード・メタル・バンドからの影響を、Vicious RumorsやAnnihilatorなどのパワー/スラッシュ・メタル・バンドのダークなリフと組み合わせ、そこにRush、Ark、Dream Theaterといったプログレッシヴな影響を盛り込んだ音楽をプレイしていた。

残念ながら同名のバンドがいたために名前をALKEMYSTに改めたバンドは、1999年9月、2曲入りのファースト・デモ「A Path To Heaven」のレコーディングを行なう。フランスだけでなく国外でも高く評価されたこのデモには、世界中からオーダーが殺到した。一方で積極的なライヴ活動も展開、Dream ChildやDyslesiaら地元フランスのバンドのオープニングを務めるなど、2001年までに20回以上のショウをこなしていく。しかしながら2000年9月にシンガーが脱退すると、フランス国内では後任にふさわしいシンガーを見つけることができず、バンドはイタリアまで捜索の手を伸ばすことにする。結果、イタリアのシンフォニック・メタル・バンド、Secret Sphereでの活躍で知られるラモン・メッシーナの加入が決定、ラモン・メッシーナ (vo)、アルノー・メナード (g)、セヴラン・ボンヌヴィル (g)、デニス・メリオン (b)、アルノー・ゴーバティ (ds/also in Eternal Flight)という現在まで続くラインナップが完成した。

続いてバンドは2001年9月のリリースを目指し、6月から7月にかけてデビュー・アルバム『Meeting In The Mist』のレコーディングを行なうが、ハードディスクのトラブルにより、ミックスがほぼ終わっていた2曲とデモの状態の2曲を除き、レコーディングがすべて消えてしまう…。しかしながらこのデモにより、バンドはフランス版Rock Hard誌のコンペティションを勝ち抜くと、Symphony X、Yngwie Malmsteenらと共に同誌のサンプラーに楽曲を提供、大きな反響を得る。

2002年6月、バンドは再びアルバムのレコーディングを開始。今回は大きなトラブルもなく、8月には無事作業が終了。マスタリングはフィンランドの著名なFinnvox Studiosで行なわれた。典型的なメロディック・スピード・メタルからは距離を置き、よりアグレッシヴでテクニカルな楽曲に鮮やかなアレンジを施したこのアルバムで、バンドはデビュー作ながら世界有数のHMレーベルNuclear Blastとの契約を獲得。2003年5月にまず日本で、続いて6月に全世界でデビューを飾る。

その後、地元フランスの<Raismes Festival>にEvergrey、Epica、Freak Kitchenらと共に出演(2003年)したり、地元の英雄Loudblastとツアーを行ったり(2004年)しつつ、次作のための曲作りを開始するが、ギターのアルノーが手を負傷して1年以上にわたってギターをプレイすることができなくなるなど、またもや大きなトラブルに見舞われてしまう…。しかしながら音楽を愛し、真のアートのクリエイトを目指す屈強な意思をもったバンドは留まり続け、2006年8月、遂にニュー・アルバムのレコーディングを開始する。複雑な構成を持つ楽曲を最高のクオリティで仕上げるため、レコーディングには約1年もの期間を費やしたが、ようやく2007年7月にミックスも完了。前作同様フィンランドのFinnvox Studiosでミッカ・ユッシーラがマスタリングを行って完成したアルバムを持って、バンドは契約を探し始める。

そして北米はNightmare Records、アジアではSPIRITUAL BEASTとの契約を締結すると、2008年4月、Kamelotなどの作品を手掛けてきたフランス人女性アーティスト、Ravenduskがアートワークを担当したこの『Through Painful Lanes』は、世界同時発売される。日本盤にはボーナス・トラック1曲が追加収録されている。