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エレクトリック・ゲストは2010年に結成されたロサンゼルスを拠点に活躍するソウル・フィーリングのエレクトリック・ソフトロック・バンド。彼らの音楽は、R&B、ファンク、ポップとクラシック・ロックを融合したスタイルを持つ。瞑想的な歌詞とキャッチーなコーラス、そしてダンスからインスピレーションを受けたリズムで、鼓膜に直接心地よい刺激を送り込んでくる。カリフォルニア州バークレー出身のAsa Tacconeと、ヴァージニア州ダンヴィル出身のCornbreadの二人組だが、ライヴの時は友人のミュージシャン3人を加えて5人組となる。

Cornbreadが最初に手にしたのはドラムで、高校、大学の頃には多くのバンドとツアーをするようになっていたが、ツアー生活に嫌気が差し、ロサンゼルスでコマーシャルや映画の仕事をするようになった。

Asaは小学生の時、近所の人からキーボードを買いとり、3ピースのジャズ・バンドを始めた。コーニッシュ・カレッジで様々なアートについて学んでいた間も、Asaの関心は常に音楽にあった。

そんなAsaが作る音楽をいたく気に入った彼の兄が、音楽関係の仕事をしているという人物に、電話越しにAsaの音楽を聴かせることとなる。その人物こそが、Brian Burton(Danger Mouse)だった。BrianはAsaにどんどん曲を送るように進言し、彼はそれに従った。数年を掛けて二人は仕事上の関係を深めていった。そして2007年7月10日、Danger Mouseは彼にアルバムを作らないかと持ちかけたのだった。

その頃にはロサンゼルスに引っ越していたAsaは、ロサンゼルスを拠点とする若いアーティストらしく、何人かのミュージシャンと一緒に大きな家を借りて共同生活を始めていた。音楽的な片割れ、Cornbreadと出会ったのも、その頃だった。二人はたちまち意気投合し、極めて自然な形で音楽的コラボレーションが生まれた。

一緒に二人はDanger Mouseの助けを借りながら、Asaが作った曲を聴き直しては手直しを入れ、やがてファースト・アルバムを構成することとなる現実的な10曲へと削っていき、Electric Guestのデビュー・アルバム、『MONDO』が完成した。

実に多種多彩な楽器や影響から最高のものを選りすぐって融合させたELECTRIC GUESTのサウンドがどんなものかを特定するのは難しいが、Asaは結局のところポップ・ミュージックなのだと強調する。しかし、次のように締めくくりながら:「俺は、どうしようもなく酷い音楽に弱いんだ。だから、どんな音楽に影響を受けたなんて、絶対に教えられないよ」