【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>、Dizzy Sunfist、2日目朝から大騒ぎ「パンクロックに出会えて、ばり幸せー!」

昼にはまだまだ時間もある朝10時45分、EVIL STAGEでスーパーデリシャスなパンクロックを炸裂させたのはDizzy Sunfist。サウンドチェックでHEY-SMITHの「Come back my dog」を鳴らした瞬間から、フロアではサークルモッシュやクラウドサーフも起こるという激しさ。朝っぱらから大騒ぎだ。
すでに準備万端、Dizzy Sunfistもオーディエンスも。直後、長い耳の付いた帽子を被ってあやぺた(Vo,G)、腕を突き上げ煽りながらmoAi(Dr,Cho)、挨拶するように両腕を広げながらメイ子(Ba,Cho)がステージに再登場。歓声で沸くフロアに、あやぺたがコードを鳴らしながら一人歌う。そのパワフルな歌声に会場は静まり返った。全員の耳も視線も独り占め状態だ。

そんな光景から始まったのはミニアルバム『SUPER DELICIOUS』にも収録されている「SHOOTING STAR」。激しく展開すると、あやぺたの帽子は吹っ飛び、彼女のトレードマークでもあるピンク色のロングヘアーが現れた。そして手にするのは、これまた彼女のトレードマークのエクスプローラー・モデル。メロディはポップで切なさも漂うのに、リフは恐ろしくタイトで切れ味も鋭い。将来はバンドマンになることを夢みながら、高校時代からバイトしていた“焼肉まるしま”で、店長TAKABEEF(現BURL)直伝のキャベツの千切りで鍛え上げたスナップが、あやぺたのリフワークの秘訣かもしれない。歯切れの良さと正確さがエグい。


そのリフに厚みを加えながら、綺麗なハーモニー・コーラスも聴かせるのはメイ子だ。女性ならではの柔らかい風合いもあるハーモニーやメロディは、往年のアメリカン・ポップスの旨味も存在。耳馴染みが良くて、初めて聴いても、次の瞬間から一緒に口ずさむことができる。また、いちいちカメラ目線を意識したコミカルな表情やポーズも採り入れつつ、しっかりと重みとタイトさを兼ね備えたビートで攻めるのはmoAiだ。
「サータニーック! 朝から爆裂、上げていこうか! PIZZA OF DEATH、うちら高校生のときから憧れ、今も憧れのまま。PIZZA OF DEATH、うちの高校時代からずっと青春。今も青春。うちらも、みんあにとってのずっとずっと青春でいられるように、思いっきりパンクロック鳴らして帰ります!」

あやぺたの言葉に、一気に青春を取り戻した元キッズのおじさんたちも、Dizzy Sunfistの鳴らす快活なパンクロックで、遠慮なく飛ぶ、跳ねる、叫ぶ。クラウドサーフもサークルモッシュも止むことがない。名曲のひとつ「Punk Rock Princess」では、サビを共にでっかい声で歌うオーディエンスがフロアを埋めつくしている。パンクから夢や希望を抱いたときの喜びを、この会場で思いっきり歌うあやぺたの姿に、グイグイと感動も押し寄せてくる。そして8曲目に入る前にあやぺたはこう言った。
「過去は変えられへんけど、これから始まる未来はどうやっても変えられる。どんなにしんどいことがあっても未来は変えられる」
するとフロアのあちこちで掲げられたのは、“夢は死なへん”とあやぺた直筆文字が染め上げられたタオルだった。
「うちらが夢は死なへんことを証明していきます。うちらに付いて来い!」
その言葉は力強く、説得力もある。バンドマンに憧れ、音楽を始め、今憧れの<SATANIC CARNIVAL>にも出演しているDizzy Sunfist。感涙しながらコーラスをでっかい声で歌うオーディエンスだってあちこちに見られた。そしてラストナンバー「Someday」のときだ。会場に広がる大きなサークルモッシュや、共にパンクロックではっちゃけるオーディエンスを見ながら、あやぺたは力強く叫んだ。
「パンクロックに出会えて、ばり幸せー!」
<SATANIC CARNIVAL>の最高の2日目が、いよいよ始まった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎岸田哲平
■セットリスト
SE1. SHOOTING STAR
2. The Magic Word
3. Joking
4. Andy
5. No Answer
6. Punk Rock Princess
7. Life Is A Suspense
8. The Dream Is Not Dead
9. Tonight,Tonight,Tonight
10. So Beautiful
11. Someday
■<SATANIC CARNIVAL 2025>
6月14日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場9-11
6月15日(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場9-11
◯物販 / FOOD AREA
・14日 open9:30 / 15日 open8:45
◯ライブ観覧エリア
・14日 開場10:30 / 開演11:30 / 終演21:10(予定)
・15日 開場09:45 / 開演10:45 / 終演20:30(予定)
▼6月14日(土)出演者
04 Limited Sazabys / 10-FEET / The BONEZ / coldrain / ザ・クロマニヨンズ / ENTH / ハルカミライ / HERO COMPLEX / 花冷え。 / HAWAIIAN6 / Ken Yokoyama / MAN WITH A MISSION / Maki / OVER ARM THROW / サバシスター / SHADOWS / SHANK / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / STOMPIN’ BIRD / TOTALFAT / 四星球 / [O.A.]トップシークレットマン
▼6月15日(日)出演者
Age Factory / バックドロップシンデレラ / Crystal Lake / Dizzy Sunfist / FACT / Fear, and Loathing in Las Vegas / FOMARE / THE FOREVER YOUNG / G-FREAK FACTORY / キュウソネコカミ / HEY-SMITH / HIKAGE / マキシマム ザ ホルモン / NOISEMAKER / RIZE / ROTTENGRAFFTY / See You Smile / Suspended 4th / View From The Soyuz / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん
▶チケット:SOLD OUT
関連サイト
◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2025>特集
◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト







