いい音爆音アワー vol.115 「何?そのドラム技♪特集」

いい音爆音アワー vol.115 何?そのドラム技♪特集
2020年 9月16日(水)@ニュー風知空知
ポップミュージックにおいて、「ドラム」という楽器に求められる重要な役割が3つあります。
その1はリズムの形を作ること。スウィングジャズは4ビート、ロックンロールは8ビート、フュージョンだったら16ビート、と音楽はカテゴリーによってリズムの形が違いますが、まずドラムがその形を作らないと始まりません。
その2はグルーヴ。ノリのことですね。もちろん歌も含めて全ての楽器にグルーヴは必要ですが、その中心になるのはドラムです。ドラムがコケたらみなコケる。
その3はテンポをキープすること。オーケストラにおける指揮者の役目。他の楽器はドラムに合わせて演奏をするのです。
これら3つの役割を果たすため、ドラムには各種リズムにおける基本的演奏パターンというものがありますが、やはりポップミュージックは新鮮味が売り。変化が身上。まあ極端なことを言えば、役割さえきちんを果たすなら、どんなパターンでもかまわないのです。1960年くらいから飛躍的に発展を遂げたポップミュージックとともに、ドラマー自身が編み出したか、アレンジャーが考え出したかは別として、基本以外のいろんなパターンやフレーズ、言わば“ドラム技”がいろいろ生み出されてきました。
今回はそんなドラム技に注目。名曲名演を支える様々なドラム技を聴いていきましょう。
福岡智彦 (いい音研究所)
セットリスト
▶”Be My Baby”ビート
▶スネア4つ打ち
▶リムショット・メイン
▶タムの連打でビートに迫力を
▶バスドラムを駆使する
▶ハイハットの“タチーチー”技
山下達郎「Dancer」
緊張感みなぎるハイハット技の様々なニュアンス。
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2nd アルバム『SPACY』(1977年5月25日発売)収録 wikiには6月25日と
作詞・作曲:山下達郎/プロデュース:山下達郎
レーベル:RCA / RVC
アルバムはオリコン59位
*drums: 村上“ポンタ”秀一
タチーチーも得意技のひとつ。
・山下達郎曰く「ポンタにやってもらうのだったらこういう曲調しかないと作った曲です」。
・細野晴臣とのリズム・コンビは珍しい。もちろん達郎のチョイス。
・guitar: 松木恒秀/keyboards: 佐藤博
やました たつろう:
1953年2月4日、東京都文京区本郷生まれ。豊島区池袋出身。
1972年8月、村松邦男、鰐川己久雄らとアルバム『Add Some Music to Your Day』を自主制作。
1973年3月、”シュガー・ベイブ”結成。メンバーは山下達郎、大貫妙子、村松邦男、鰐川己久男(わにかわ きくお)(b)、野口明彦(dr)。
1974年10月5日、シュガー・ベイブがコーラス参加した荒井由実2nd アルバム『MISSLIM』リリース。
1975年4月25日、シュガー・ベイブ、アルバム『SONGS』をナイアガラ・レーベルよりリリース。
1976年3月、『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』リリース。
同年3月31日・4月1日、シュガー・ベイブ解散コンサート@荻窪ロフト
同年12月25日、1st ソロ・アルバム『CIRCUS TOWN』をRCA ⁄ RVCよりリリース。
1977年6月25日、2nd アルバム『SPACY』リリース。
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Jeff Beck「Led Boots」
タチーチーは70年代中頃のひとつのブームですね。
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2nd ソロ・アルバム『Wired』(1976年5月発売)収録
作曲:Max Middleton/プロデュース:George Martin, Chris Bond
レーベル:Epic
アルバムは全米16位、全英35位
*drums: ナラダ・メイケル・ウォルデン (Narada Michael Walden)
テーマのパターンに鮮やかに組み込まれたタチーチー
・keyboards: Max Middleton / synth: Jan Hammer / bass: Wilbur Bascomb
・mixing engineer: Geoff Emerick
▶独特のスタイル
▶“ハーフタイム・シャッフル”という技
次回の爆音アワーは・・・