ラッセル・シモンズがシカゴにてヒップホップ・サミットを開催

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先週末、シカゴにてヒップホップ・サミットが開催され、大成功を収めたとAllHipHop.comなどが伝えている。

このサミットは、デフ・ジャムの創設者であり、ビジネスマン、活動家としても知られるラッセル・シモンズが設立した非営利団体HSAN(Hip-Hop Summit Action Network)が主催したもので、イリノイ大学シカゴ校にて3月27日に開催された。

イベントではシカゴ出身であるカニエ・ウェストコモンが司会役を務め、同じくシカゴ出身のトゥイスタ、ショウナ、ボーン・サグスン・ハーモニーのクレジー・ボーン、LAのクルックド・アイなどが参加してのディスカッションが行なわれた。ディスカッションでは、警察によるヒップホップ・アーティストへの監視や残虐な行為、あるいはHIV/エイズの流行に関してなど、多岐にわたる議論がされたという。

ラッセル・シモンズは「素晴らしいサミットだった」と語り、そして「サミットが行なわれる前の6週間で、3万人以上の新たな有権者を登録した」と続けた。'01年以来、HSANはアメリカ中から200万人の若い有権者を登録してきた。そして、ラッセル・シモンズは「'04年の大統領選挙にて、若い有権者による投票が重要な影響を及ぼす」と予言している。

カニエ・ウェストは「我々は教育的、文化的にに改善されるように取り組まなければならず、公正と平等の問題について、遠慮なく意見を言う準備ができていなければならない」と発言した。また、コモンは自身が過去に選挙で投票したことがないのを認めた上で、今年は投票する意志があることを示し、「ヒップホップとは真実を語ることであり、その真実とは未だに多くの貧困が存在していることである」、そして「我々のコミュニティには豊富なクリエイティヴな才能があり、その才能は貧困を排除しようと努力するためのリーダーシップを作り出す」と語った。

また、リュダクリスは「(大統領選挙は)我々にとって立ち上がるべき時であり、我々の投票による力を見せるときだ。その結果は、我々のコミュニティへの利益として現われる」と投票へ促す発言をし、コモンは「あなた自身とあなたのコミュニティのために何を望むかを考え、そして誰が政治によって、それを行なってくれるのか考えなければいけない。その誰かを見つけることができなければ、あなた自身が何かを起こすべきだ」と聴衆へ語った。

ヒップホップ・コミュニティが社会にどう貢献できるか? ぜひ、日本でも考えるべきテーマだろう。

K.Omae, LA
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