ジューダス・プリースト、グレン・ティプトンの決断に、全員の目に涙

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ジューダス・プリーストのイアン・ヒル(B)が、グレン・ティプトン(G)が先週、この先のツアーには参加できないと決断を下し、メンバーにそれを告げたときの状況について語った。

◆ジューダス・プリースト画像

ヒルによると、4年前、<Redeemer Of Souls>ツアーのリハーサルでもティプトンの演奏が思うようにいかないことがあったが、「やり続けるうちに、彼は毎日よくなっていった」という。

そして、今回のリハーサルでの出来事をTeamrock.comにこう明かした。「彼は前回のツアーで素晴らしいパフォーマンスをした。俺らはまたそれが起きることを願っていた。でも、1週間やってみて、よくならないのは明らかだった。でも、グレンはグレンだ。挑戦者以外の何ものでもない。彼は、実現させようと歯を食いしばり闘うつもりだった。でも、先週半ば、リハーサルの最中、彼は認めざるを得なかった。俺ら、それを聞きながら、彼とそれを分かち合った」

「(部屋に)入ってきた彼は、“もうできない”って口にするという誰にもできないような勇敢な決断を下したんだ。コントロール・ルームにいた俺ら、目が潤んでいない奴はいなかった。バカしててバイクから落ちたとかドラッグで正気を失ったとかじゃない。彼の決断は愚かなものではない。ただ、もうできないんだ。彼はこう言ってた。“みんな、俺の脳は手にこうしろと伝えるが、手はそれに従わない”ってね。俺ら同様、彼自身もそれを受け入れなくてはならなかった」

休みを入れながら行うことができるレコーディングでは問題なかったが、いま、ティプトンは2時間立ちっぱなしというのは難しい状態だという。

また、ロブ・ハルフォードはこう話した。「これは本当にグレンらしいが、彼は“俺はできない。バンドにとって正しいことではないからだ。もし俺がツアーに出たら、バンドにとって良くない”って言ったんだ。彼はいつもバンドのことを考えてきた。いつも、バンド第一だった。だから、この決断がどれだけ彼にとって難しいことだったか、俺らにはわかる」



Ako Suzuki
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