デイヴ・グロール、10代のメタル・バンドを練習させろと市役所に手紙

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英国コーンウォール在住の10代のヘヴィ・メタル・バンドが、市役所から事実上ガレージで練習するのを禁じられたことをフー・ファイターズのデイヴ・グロールへ訴えたところ、グロールは市役所へ向けオープンレターを書いてくれたそうだ。

◆デイヴ・グロール画像

15~17歳のメンバー4人からなるバンドBlack Leaves Of Envyは、シンガーの自宅のガレージで練習していたが、市役所から音を30~40デシベルまで下げるよう命じられたという。30~40デシベルとは、“閑静な住宅地でのささやき声”程度。これでは練習になるわけがない。加え、彼らが住むのは都会ではない。田園地帯だ。

メンバーの父親は、地元の新聞『The Plymouth Herald』にこう話している。「すぐ近くに住む隣人といえば一家族しかいない。彼らは文句を言っていない。ほかの隣人といえば、農園の先だ。息子たちは週1~2時間、練習していたに過ぎない。それも午後だ。常識のない時間ではない。この3ヵ月、彼らはまったく練習できないでいる」

彼らは、状況を変えようとキャンペーンをスタート。グロールに支援してもらえないか、頼んだという。

グロールは、30~40デシベルを「15メートル先で食器洗い機が動いている程度」と表し、「多くのミュージシャン同様、僕もガレージからスタートした」「音楽はヘルシーな娯楽というだけでなく、キッズにとって素晴らしい、クリエイティブなはけ口となる」と、現状を改善して欲しいと市役所宛に手紙を書いてくれたそうだ。

Black Leaves Of Envyのメンバーは、「(グロールへ)支援して欲しいと手紙を書いたが、返事があったときには驚いた」と話している。

市役所は、「苦情がきたので、バンドに音のレベルを30~40デシベルに下げるよう伝えた」だけで、プレイするのを止めるよう言ったわけではないとBBCにコメントしたという。

Ako Suzuki
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