カニエ・ウェスト「ベックのことは好き。でも…」

ベックのグラミー受賞を批判したカニエ・ウェストだが、ベックのことは大好きだと語った。まあ、その後ひと言多いのだが…。
◆カニエ・ウェスト画像
カニエは日曜日(2月8日)開かれたグラミー・アワーズのバックステージで、ビヨンセではなくベックがアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したのに憤慨し、「グラミーは、もし本物のアーティストに戻ってきて欲しいのなら、俺らをもてあそぶのはいい加減にして欲しいぜ。ベックは芸術性をよりリスペクトする必要があるし、ビヨンセにあの賞を譲るべきだ」などと発言した。
これに対し、ベックは「ホントだよ。僕は彼女が選ばれると思っていた。なんたって、ビヨンセだよ!」「みんなを喜ばせることはできない。彼(カニエ)のことはいまでも大好きだ。彼は天才だよ。僕は彼がやっているようなことをやりたいと思っている」と、相手をリスペクトしつつ受け流した。
これを知ってか知らないでか、アワーズの翌日、空港で『Splash News』の突撃インタビューを受けたカニエは、こう弁解している。「違う、あれはベックのことを言ったんじゃない。グラミーだ。ベックだって、ビヨンセが受賞すべきだったってわかっている」
続いて「アイ・ラブ・ベック」と言いつつも、「でも、アルバム・オブ・ザ・イヤーは彼じゃない」と付け加えるのを忘れなかった。
2015年のグラミー・アワーズのベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤーには、ベックの『Morning Phase』、ビヨンセの『Beyonce』、エド・シーランの『X』、サム・スミスの『In The Lonely Hour』、ファレル・ウィリアムスの『G I R L』がノミネートされていた。
なぜかビヨンセのことになると我を忘れてしまうカニエ。今回も各方面からひんしゅくを買っている。そして、ビヨンセとジェイ・Zは、カニエがベックの後をついてステージに上がった際、あ然とした表情を浮かべていた。何事も起きずカニエも冗談めかしたため、すぐに笑顔に戻ったが、2人からすればテイラー・スウィフト騒動がリピートされるほどはた迷惑なことはないだろう。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ベック、<NANO-MUGEN FES.>出演に加え単独公演が急遽決定
アジカン主催<NANO-MUGEN FES. 2025>、第二弾出演者発表にBECKとELLEGARDEN
ビヨンセの「ブラックバード」、参加アーティストがお揃いのタトゥー
ビヨンセ『カウボーイ・カーター』、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトからインスパイア
【ライブレポート】ベック、彼の真価に直接触れるような貴重な一夜
ポール・マッカートニー、ビヨンセの「Blackbird」カヴァーを称賛
ガンズ・アンド・ローゼズのファースト・アルバム、グラミー殿堂入り
ベック、スペシャル・アコースティックセット公演が急遽決定
テイラー・スウィフト、グラミー賞でニュー・アルバムについて告知