【ライブレポート】鋼鉄神ジューダス・プリースト、全米ツアー開幕

去る10月1日、ロチェスターを皮切りに、最新アルバム『贖罪の化身(REDEEMER OF SOULS)』に伴う北米ツアーを開始したジューダス・プリースト。そらからまだ間もない10月9日、ニューヨークでの公演を目撃する機会に恵まれた。会場はブルックリンにあるバークレーズ・センター。NBAのニューヨーク・ニックスのホーム・コートとしても知られる巨大アリーナだ。
◆ジューダス・プリースト画像


ステージ・セットや演出のあり方についても1970年代から先駆的存在だった彼らだが、今回のセットは一見するととてもシンプルなもの。しかし、その背景はほぼ全面がLEDスクリーンと言っていいほどで、さまざまな映像を用いながら各楽曲の持つ世界観が強調されていく。いわゆるパイロの類についてはこの公演では用いられていなかったが(会場や地域によって規制のあり方も異なるため、この日の演出内容がすべてだとは限らないのだ)、そこに映し出される炎の映像があまりにもリアルで、本当にステージが火の海と化したかのような錯覚をおぼえるほどの場面もあった。


このツアーはこれから先もまだまだ続く。2012年2月以来となる来日公演実現についてもそろそろ具体的な噂が聞こえ始めているが、一刻も早く、このツアーを日本で体感したいところだ。
文・撮影:増田勇一
<JUDAS PRIEST@BARCLAYS CENTER, Brooklyn NY 2014.10.09>
SE:BATTLE CRY(※)
1.DRAGONAUT(※)
2.METAL GODS
3.DEVIL’S CHILD
4.VICTIM OF CHANGES
5.HALLS OF VALHALLA(※)
6.LOVE BITES(※※)
7.MARCH OF THE DAMNED(※)
8.TURBO LOVER
9.REDEEMER OF SOULS(※)
10.BEYOND THE REALMS OF DEATH
11.JAWBREAKER(※※)
12.BREAKING THE LAW
13.HELL BENT FOR LEATHER
-encore-
14.YOU’VE GOT ANTHER THING COMING
15.LIVING AFTER MIDNIGHT
16.DEFENDERS OF THE FAITH(※※)
SE:BEGINNING OF THE END(※)
※=『贖罪の化身』収録曲
※※=『背徳の掟』収録曲
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