レッド・ツェッペリン、「天国への階段」盗作の疑いで訴えられる

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レッド・ツェッペリンが「天国への階段」における盗作の疑いで訴えられた。

◆レッド・ツェッペリンIV画像

「天国への階段」のオープニングが自身のバンドの楽曲「タウルス」からの盗作であると長年主張しているバンド、スピリットのギタリストでソングライターの故ランディ・カリフォルニアの名義で訴えを起こされている。

ランディの遺産管理団体の弁護人を務めるフランシス・アレクサンダー・マロフォイ氏はブルームバーグ・ビジネスウィークに「これは長年待ち望んでいたことです。ランディ・カリフォルニアが「天国への階段」の作曲者として明記されることを確実にするために今回の訴訟に至りました」と話している。ビジネスウィークによれば、同楽曲は2008年までに少なくとも5億6200万ドル(約570億円)に上る収益を上げているという。

スピリットは1969年にツェッペリンと共にステージに立っており、ファンの間ではジミー・ペイジがスピリットのリフを使用したとして、双方の楽曲の類似性が長年指摘されていた。ジミーは「タウルス」が発表された2年後、両バンドがアメリカでツアーを共にした1年後の1970年に「天国への階段」を執筆したとしている。

スピリットのベーシスト、マーク・アンデスは、スピリットのセットには常に「タウルス」を入れているという。「すごくいい瞬間なんだよ。だいたい力強い曲の後に来るんだけど、いつも良い反応を得られるんだ」

1997年にランディ・カリフォルニアは「天国への階段」が盗作行為であると世間に訴えていた。「あいつらは何億もそれで稼いでるくせに“ありがとう”の一言もなければ“いくらか払うよ”と言ってきたこともないんだ。俺にとっては不満の種さ」。しかし、ランディに親しい人物たちは、当時ランディに全くお金がなかったために訴訟を起こさなかったとしており、バンドのメンバーも「出訴期間が過ぎていると思っていた」という。

現在ツェッペリンはアルバムのリマスター盤を発売する準備に取り掛かっているところだが、その中には今回の訴訟の対象になっている楽曲も含まれているため、ランディの遺産管理団体側は、著作権侵害として訴え、再版に対する禁止令を得る方向だという。

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