ブルース・スプリングスティーン、未発表新曲をアナログ盤で

ブルース・スプリングスティーンが、完全未発表曲4曲を収録した12インチ・アナログEP『American Beauty』をレコード・ストア・デイ用に限定発売する。プレス枚数は全世界で7,500枚という超レア・アイテムで、日本ではSony Music Shopにて数量限定販売される。もちろん在庫が無くなり次第販売終了となるものだ。
◆ブルース・スプリングスティーン画像

12インチ・アナログEP『American Beauty』に収録されるのは、最新作『ハイ・ホープス』など近年のアルバム用に録音されつつも、未発表のままとなっていた楽曲群だ。未発表曲と言えどその完成度はアルバム楽曲と遜色ないもので、アルバムの流れにそぐわなかったという理由で収録から外されたものという。スプリングスティーンは「アルバムは長い物語のひとつの章」と考えており、主題や基調音に沿った楽曲のみを慎重に選ぶ。その結果、多作家であるスプリングスティーンのライブラリーには数多くの宝物がごろごろと眠っているわけだ。


『American Beauty』
4月15日発売
※レコード・ストア・デイ用12インチ・アナログEP 150 GRAMM VINYL
A1.American Beauty
A2.Mary Mary
B3.Hurry Up Sundown
B4.Hey Blue Eyes
A1. 「American Beauty」
ボス節全開のまさにアンセム的なR&Rナンバー。『ハイ・ホープス』の「Frankie Fell In Love」をちょっとテンポ落としてズッシリとしたリズムで展開したような曲。ブルース自身が弾くスライド・ギターがいい味付けになっており、シャウトし続けるヴォーカルも聴きどころ。
A2. 「Mary Mary」
近年のアコースティックサイドのブルース。リフが「We take Care Of Our Own」を彷彿させる。ブルース、パティ、ロン・アニエロ、チャーリー・ジョルダーノ他参加。Violin, Cello, Stringsも入ってじわじわと盛り上がっていく。
B3. 「Hurry Up Sundown 」
ストレートなメジャーコードの王道のR&R。最後のほうでちょっと今までのボスにはないようなタッチも感じられる珍しいポップナンバー。この曲はドラム以外ブルースが一人で演奏。リード&バックヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ピアノ、グロッケンシュピール(鉄琴)など全て演奏。他参加してるのはドラムのJosh Freeseのみ。彼は『High Hopes』の「This Is Your Sword」でもクレジットされてるので、その頃のセッションと思われる。Josh FreeseはセッションドラマーとしてSting, Devo, The Offspring, Nine Inch Nailsなどに参加。ちなみに1997年から2000年にかけてガンズ・アンド・ローゼズに参加していた。
B4.「Hey Blue Eyes」
この曲はEストリート・バンドのマックス・ワインバーグ、ロイ・ビタン、ゲイリー・タレント、ニルス・ロフグレン、パティ・スキャルファ、スージー・タイレル他参加。プロデューサーはブレンダン・オブライエン。『Magic』『Working On a Dream』の頃の録音と思われる。曲調としては「This Hard Land」のアコースティック版のような感じで、途中でかぶさってくるブルースとパティのファルセットのコーラスと、遠くで鳴るニルスのペダルスティールが相まって、とても美しい。
『ブルース・スプリングスティーン・トリビュート』
4月23日発売
DVD SIBP-244 \4000+税
Blu-ray Disc SIXP-19 \5,000+税
この記事の関連情報
ブルース・スプリングスティーン「フェアウェル・ツアーなんてない」
ブルース・スプリングスティーン「ダンシン・イン・ザ・ダーク」、若者全般が抱える不満と不安を表現
史上最も誤解された「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」、日本語字幕付ミュージック・ビデオ公開
ブルース・スプリングスティーンの映画、主演第一候補に挙がる俳優の名が明らかに
ブルース・スプリングスティーン、胃の疾患で「もう歌えないのではないか」と懸念
ブルース・スプリングスティーン、母アデルさんが98歳で死去
ブルース・スプリングスティーン、消化性潰瘍の治療継続で年内の全公演延期
ブルース・スプリングスティーン、消化性潰瘍の治療で公演延期
ポール・マッカートニー、公演時間が長くなったのは「ブルース・スプリングスティーンのせい!」